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未来を見据えて伝えたい「食」にまつわる5つの物語

この人に会いたくて 兵庫県淡路市「北坂養鶏場」代表
養鶏家 北坂 勝(きたさか まさる)

在来種の鶏を育て、
卵ができるまでの背景を発信する。
それが養鶏家としての私の使命です。

卵は、鶏が餌を食べ、
水を飲んで、産む。
形、大きさ、質感がすべて違う、
“世界にひとつしかない”
命の産物。

日本の鶏のこと、卵のこと。
もっと知って、おいしく食べてほしい。
 「僕らだけしかできないこと。それは、卵を販売するだけでなく、卵ができるまでの背景を知ってもらうことであり、生産者と会うきっかけをつくること」。そう語るのは、淡路島で「北坂養鶏場」を経営する北坂勝さん。創業者であるお父様の後を継いで13年目を迎えた2代目の養鶏家です。創業当時から変わらない「北坂養鶏場」の信念は、「日本在来種の鶏が産む卵にこだわっている」こと。日本の養鶏で在来種の鶏は、全体のわずか4%程度に過ぎません。北坂さんは、「在来種の鶏と、その卵のことを日本の皆さんに知ってもらいたい、食べてもらい、守っていきたい。まずは、知ってもらうことが在来種の鶏を守ることにつながる」という想いで2種類の鶏、合計15万羽を、昔ながらの遺伝子組み換えでないトウモロコシを配合した飼料などで育てています。

「北坂養鶏場」の直配所に隣接する小屋では、 10羽前後の鶏を平飼いし、こどもたちを中心に見学会を開催。「鶏って、こんな風に餌を食べ、水を飲んで糞もして、巣箱に卵を産むんだよ」と教える食育活動を行っています。「パックに入った卵しか知らなかったこどもたちが、卵は鶏が育んだ命であることに気づき、巣箱から壊れないよう採り出す体験をすることで、毎日食べる卵をおいしく感じるようになってくれる子が増えてくれれば、うれしい」と北坂さんは言います。
 「鶏を知り、卵ができるまでの背景を知って、ぬくもりを感じてほしい。食べる人と、作る人の距離が近くなるような卵であってほしい」。北坂さんの熱い想いが詰まった卵を、ぜひ一度味わってみてください。

「北坂養鶏場」では、毎日大量に発生する鶏の糞をたい肥に加工する、「バイオトイレ」と呼ばれるシステムを取り入れた、環境にも鶏にもやさしい高床式鶏舎で育てています。2階建て鶏舎の2階部分で鶏を飼育し、おがくずを敷き詰めた1階部分に鶏の糞が貯まる構造。衛生的な環境に整えることで、卵の品質も良くなります。貯まった糞は、微生物の働きにより成分が分解され、肥料となり、「島の土」として淡路島の畑や水田に使われ、作物が作られる循環型農法が作り上げられています。

北坂養鶏場

「北坂養鶏場」のロゴマークは、鶏の羽根や人の手をモチーフにデザイン化したオリジナリティーあふれるもの。直売所で販売する、卵のケースは、昔ながらの紙製ケースにロゴマークをスタンプしただけ。シンプルですが、ぬくもりと誠実さが伝わるよう工夫を凝らしています。

卵がもっと好きになる!卵プレゼントも
養鶏家 北坂勝のたまごトーク
◎2月16日(日)各日午後2時~(約30分)
◎地下2階 ぷらっとスクエア  
◎参加費無料の自由参加

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