Special Edition

装い、暮らし、旅
桐島かれんインタビュー

Special Edition

2019.6.25



「ハウス オブ ロータス」のクリエィティブディレクターを務める、桐島かれんさんが大切にしている、装い、暮らし、旅についてお話しを伺います。

心地よい装いについて

HS(阪急スタイル編集部員、以下HS):かれんさんはモデルとして様々なブランドを着こなしてこられました。2013年ご自身のブランドを設立されましたが、そのとき、どんなことを目指されましたか。

かれん:ミラーワーク、刺し子、ぽんぽん、そんな手仕事が大好きで、それを生かした服作りをしたいと思いました。「ハウス オブ ロータス」では、30%ほどの商品をインドで作っていますが、それはインドが手紡ぎ手織りの国だから。インドではイカットに代表されるような絣の布が、今も普通に織られているんです。また、他のアジア、アフリカなどに伝わる、様々な国の素晴らしい手仕事を紹介したいと思いました。

HS:どんな女性をイメージし、どんなメッセージを込められましたか。

かれん:自分自身が50代だから、お客様も50代を意識して、40代から、60代、70代の大人の女性をイメージしています。ファッションも大好き、おしゃれも大好きだけれど、着る人が主役であるような装い。ふわっと風をはらむように、今の体型を素直に受け入れられて、心地よくリラックスできるスタイルを提案しています。




HS:かれんさんの装いを拝見すると、心地よさとともに、優雅(エレガンス)さも感じられます。その秘訣を教えてください。

かれん:…。そんなことないですよ(笑い)。でもファッションでいうなら、ティーンエイジャーの頃から、独自のスタイルを作ってきたことが、エレガンスに通じる道かもしれませんね。


ときめきを見つける暮らし


HS:葉山の別荘は、どこを拝見しても映画のワンシーンのようなノスタルジックで美しいお家ですが、普通の家に、あのような美しさというか、楽しさを取り入れるには、どんなことを心がけていけばいいでしょうか。

かれん:空間は生活そのものですから、住む家やインテリアには独身の頃から力を入れて来ました。でも、結婚したら、それぞれの趣味があるでしょ。私は、アンティークやいろいろな国の民芸が好き。夫はモダンなものが好きだったんです。でも二人の趣味を合わせてみたら、モダンなものとアジアやアフリカのものがいい感じでミックスされて、我が家ではそれがそのまま落ち着いているんです。だから、モダンな住宅にも民芸のものが意外と似合うと思うんです。心がけというか、注意することは、大きな家具を買うときはよくよく考えて買うということでしょうか。気に入らないからと捨てるのももったいないですし、自分とかみ合わないものと過ごす時間はもっともったいない!(笑い)と思います。最近の我が家に関して言えば、私がダイナミックに、夫が可愛らしいものも好むようになってきて…(笑い)。

HS:お互いの美意識にそれぞれ共感されているのですね!






HS:お花を生けておられる写真をたくさん拝見しますが、お花の生け方のコツを教えてください。

かれん:花は大好きです。お花屋さんに行くとうきうきします。10本1束で売っている問屋さんのようなところへ行って、同じ花を30本とか買って、どさっと生けるのが好きです。お花の生け方は、絵を描くのと同じ。描いていればそこそこ上手になるように、日々生けていればコツもわかります。家族の誕生日とか記念日には必ず生けるようにします。あと、食卓にも花を使います。花を箸置きに使ったり、葉っぱをお皿にしたり。市販のシフォンケーキに花を挿すだけでも素敵なバースデーケーキになりますよ。花でごまかすアイデアっていっぱいあります(笑い)。ただ、毒性のある花には注意してくださいね。



かれん流、旅、ハワイの休日

HS:旅は生活の一部ともいわれるかれんさんですが、旅の魅力や過ごし方を教えてください。

かれん:母が旅好きで小さい頃から母に鍛えられました。「ユーラシア大陸を鉄道と船だけで横断する旅」なんて、母がテーマを考えて夏休みに1ヵ月かけて家族で旅行するのです。「家族の卒業旅行」では、2ヵ月で22ヵ国ぐらい回りました。旅をしながら、いろいろな文化を肌で感じたことが、今の仕事に結びついているように思います。高校生の頃から、様々な民族の文化から生まれた日用品をいろいろ持ち帰っていましたね。また今回、『KAREN's』で紹介するハワイは、「脱・いつものハワイ」をテーマに、海だけでない、歴史と文化を探る大人のハワイをクローズアップしました。雄大な自然の中でトレッキングをしたり、ハワイアンキルト、フラダンス、ウクレレにチャレンジしたり。美術館や博物館も訪れました。ぜひご覧いただければ。







HS:それでは、最後に『hankyu style』の読者、主にかれんさんと同世代の大人の女性たちに向けてメッセージを。

かれん:よくお話をすることですが、たとえば、80年としての人生を時計に置き換えると、産声をあげるのが夜中の0時、20歳は朝の6時、お昼が40歳なんです。そして50代は何時なのかというと、まだ3時。午後のティータイムの時間なんです。50代の女性って、まさに子育ても一段落して、ようやく自分を取り戻す余裕もでてきて、これからいよいよ楽しく好きなことに没頭することができる年代だと思います。深夜までまだまだ。たっぷり楽しみましょう。



HS:わぁ、とても頼もしくって、元気の出るお話ですね。本日はどうもありがとうございました。かれんさんのお話をヒントに、皆様も素敵な人生のティータイムを!

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