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「民藝の同人と松本民芸家具展」
住まいを心地よく彩る温もりの手仕事


アートを楽しむ毎日

  • 更新日: 2017/6/2
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■阪急うめだ本店



「平常使いの質素な品物こそ、凡ての美しい品物の基礎である」とし、暮らしの美を求めたのは、宗教哲学者の柳 宗悦(1889-1961)でした。
柳とともに民藝運動を推進した陶芸家の河井 寬次郎(1880-1966)や濱田 庄司(1894-1978)ら民藝の同人たちが残した名作。
また、民藝運動に賛同した池田 三四郎が興し、今年70周年を迎える「松本民芸家具」。
さらに、民藝の歴史を繋ぐ作家たちの手仕事を紹介する「民藝の同人と松本民芸家具展」が阪急うめだギャラリーで開催されています。


濱田 庄司
掛合盛絵花瓶
 972,000円など


東京府立一中時代に陶芸家の道を志した濱田 庄司は上級の河井 寬次郎と親交を結び、東京高等工業学校窯業科から京都の陶磁器試験場に入所。
大正半ばにバーナード・リーチとともに渡英し、セント・アイヴスで陶芸家としての活動をスタートしました。
帰国後は栃木県益子町を拠点に柳や河井たちと民藝運動を創始し、実践。
1955年に第1回、国の重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に富本 憲吉らとともに認定。
1968年には陶芸家として三人目となる文化勲章を受章しています。



松本の家具の歴史は古く、300年以上の歴史を有し、大正末期には日本一の和家具の生産高を誇ったほど。
しかし太平洋戦争後その衰退は著しく、当時松本を訪れた柳 宗悦がその状態を直接見聞し、新作民藝運動の一躍として松本の伝統ある手工芸の回復を切望したことから、民藝運動のつもりで家具製作に取り掛かったのが「松本民芸家具」のはじまりです。



松本民芸家具は必ずしも機械化、経済効率のみの近代化を良しとせず、人間生活に密着している家具の性格そのものに着目し、可能な限り手仕事にて製作。
木工家の安川 慶一(1902-1979)、柳 宗悦やバーナード・リーチ(1887-1979)をはじめとする民藝の先達から指導を受け、美しいデザイン、確かなつくりの和風洋家具を製作したのが現在の松本民芸家具の礎となっています。



現在、バリエーションはレギュラー製品だけで800種あり、それに関連した準レギュラー製品まで合わせると2,000種類を数え、そのほとんどは今でも新しい感覚のものとして生活に使われるものばかりです。


舩木 倭帆 ガラス作品など

会場ではガラス工芸の舩木 倭帆(ふなき しずほ)など民藝のバトンを繋ぐ第2、第3世代の作家たちの工芸も数多く並びます。



受け継がれる民藝の技と心。
人の手のぬくもりが伝わる手仕事で、住まいを心地よく彩ってみてはいかがでしょうか。

■民藝の同人と松本民芸家具展 [展示販売/入場無料]
◎5月31日(水)~6月5日(月)
◎阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー
※催し最終日は午後6時閉場


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