現在、成長途中の間引きされたニンジンが並ぶ季節です。
見た目も鮮やか愛らしさなので、サラダやソテーにして添えたり、姿を活かしてピクルスやぬか漬けにと、様々な料理に取り入れることができます。
購入後、できるだけ早目に葉とニンジンを切り分け保存すると葉も小さなニンジンの鮮度と栄養も保てます。その葉は主役級の緑黄色野菜です。
ニンジンだけでなく葉付きは特にお得な気分で美味しく頂いています。
葉はサラダはもちろん、刻んでパセリ変わりやハーブのように生食したりドレッシングにすることもできます。
スムージーにもオススメですが、合わせる食材によって仕上がりの色が褐変してしまうことも。
私のオススメは、パイナップルとの組み合わせです。
見た目にも濃いグリーンの色が残るだけでなく、爽やかなパインの味とニンジンの香りが重なり非常に飲みやすくなります。
香りの豊かさはひき肉料理との相性も抜群。
例えばミートソースに葉や茎を加えてみるのもオススメです。
また、太い茎は束ねてタコ糸で結んで冷凍しておけば、スープや煮込みの時のブーケガルニとして使いやすいです。
葉を摘み取り、油で炒め醤油をひと回し、ナッツや雑魚と合わせた人参葉のふりかけや、しょうゆ、みりんで味付けをした佃煮風、茹でて胡麻和え、ピーナッツソース和えも一味違った風味を楽しめます。
ニンジン葉のチヂミやかき揚げにするのも、年代層問わず定番な食べ方でしょうか。
少し肌寒いランチタイムに生姜ときのこの卵とじうどうんにニンジン葉のかき揚げをのせて頂きました。
体がぽかぽかと温まりました。
年の終わりまで2ケ月となり、時の流れの速さに焦りつつも、木々を見上げれば梢の錦。紅葉狩りのシーズンスタートですね。
＜プロフィール＞
伊藤 由香 （いとう ゆか）
野菜ソムリエプロ百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。