結納は長い伝統につちかわれた約束事です。その地方に伝わる習慣が大切に守られていて、それをまったく無視出来ない事もありますので、相方で事前に具体的に打ち合わせされることをおすすめします。また関東では「女性側が半返し」をしますので「結納を取り交わす」といいますが、関西のように「半返し」をしないところでは「結納を納める」といいます。その形式は地方や、ご家庭の伝統的なしきたりにより、様々です。

◆結納返し
「袴料」「返しのし」「お返し結納」と呼ばれます。結婚式までにお渡しします。
「結納返し」というのは、大阪以外の地域でされるもので、袴料として帯地料の1割〜半額(地域によって異なる)をお返しします。

結納返しは 指輪に対する「答礼」としては

◆結納飾り
処分をする時は氏神様に奉納します。

◆婚礼指輪
ダイヤモンドまたは誕生石が用いられます。婚約指輪は結婚指輪と重ねてはめますので、台はゴールドかシルバーに統一した方がよいでしょう。

◆目録・受け書
結納は熨斗(のし)・末広・帯地料(結納料)・松魚(かつお)料(肴料)・清酒料、以上の5点かまたは優美和(指輪)を添える場合は、松魚料と清酒料を一つにまとめ酒肴料と記す。
下記目録内容は5点の見本です。
7点、9点、11点、13点セットなどあります。(祝いごとは必ず奇数にします)。

  • 氏名は納める側も受け取る側も父親あてにしますが、現在は結婚する当人同志の氏名を記入する場合が多いです。
  • 目録の表書=男性側は「寿」 受書の表書=女性側は「上」と書きます。
◆結納お届けの包み方
関西ではご両家とも自家の家紋入りのふくさを使いますが、関東では使わないのが慣例というように、結納のふくさについても地方によって異なります。結納品のように丁重な品物を正式に持参するときは白木の折敷に目録と金包みをのせて、ふくさを掛け、さらに風呂敷に包み差し出しますが、より丁寧にされる場合は、ふくさを掛けた折敷を広蓋にのせ風呂敷に包みます。その時のふくさと風呂敷は家紋のついたものが正式ですが、最近は「寿」のものを使う家も多いようです。
なお、一般慶事(受賞・長寿など)のご贈答品をお届けする折の包み方も同様に使うのが正式です。

◆ふくさと風呂敷の色
ふくさ=女性用は赤色、これは挨拶回りの品物の上にのせて使います。
男性用は鉄紺かグリーンが一般的に使われます。
風呂敷=女性用は紫色。男性用は鉄紺色を使います。

◆めでたい席での飲み物とお菓子
結納のようなめでたい席では、せん茶を出さずに「こんぶ茶」を使うのがしきたりのようです。東京方面では「桜湯」がよく使われますが、いずれにしてもこれは「お茶を濁す」というような言葉から「めでたさが汚れる」と解釈されるためです。関西で、よく使われる「こんぶ茶」は「よろこぶ」に通じ、「桜湯」は「花が咲いた」というめでたい意味も含まれるため慶事に使われます。よく挙式当日に式場控室で「小梅 結び昆布」がお茶のかわりに使われているのは「実がなった 結ばれた」との意味が含まれているとの事です。「いずれも語呂合せ」のようですが、どんな小さな事にも、これだけの神経を使われるようです。
お菓子も紅白の上用まんじゅうを用意します。また、おめでたい銘の干菓子なども出されます。

◆松魚料と酒肴料のちがい
松魚(かつお)
結納のときに、さけのさかなという意味で、「松魚料」と書いてお渡しすることがあります。また、「酒肴料」とはお膳についてもらって、おもてなしをする時に、何かの都合でその席についていただけなかった場合、その代わりにお渡しするものです。この場合はお食事代という意味になります。

◆結納目録と金封
関西では広蓋に目録と金封の入った折敷をのせてふくさをかけ、風呂敷に包みます。



●広 蓋
白木の折敷を広蓋の中に入れて手渡します。
家紋入りをご用意されるといいでしょう。


●ふくさ
家紋入り、または寿のものがよく使われます。
結納目録にかけたまま、相手側に手渡しします。


●風呂敷
家紋入り、または寿のものを。

◆風呂敷の包み方

■BACK