昔は嫁ぐ時は絹の生地などを持参して、先方の家族、親類、使用人などに贈るというしきたりがありました。これは「白い布のように清純な気持ちで、今後は婚家の家風に染まる覚悟です」という気持ちを表わしていたそうです。この頃の都会では、ほとんどしないようですが、今後の長い人生においてお付き合いをしていくうえで、スムーズな人間関係を築いていくことを考えれば、持参することをおすすめします。また「持参する」ときめた場合はあまり大げさに考えず、喜んで受け取ってもらえるものを考えて品物を選ぶとよいでしょう。

◆お渡しする範囲
「両親」と「きょうだい」には個人宛に、「親類」には一家庭に一品ずつを用意しますが、家族書、親族書に記入されている方達の分を支度すると間違いがないようです。家族書、親族書は結納を取り交わす時に添えるのが普通で記入は尊属から順に三親等までを書くようです。また、ご家庭により親族書は添えない場合もありますので、どの範囲までおみやげを支度するか、土地によっていろいろな習慣があるので先方と事前に打ち合わせをされることをおすすめします。

◆お渡しする時期
婚家みやげは荷物送りの時に一緒に届けておき、同居の場合は新婚旅行から帰るとお線香を仏前に供え、御先祖に家族の一員になったことを報告し、家族や親類の挨拶まわりの時にも新婦から直接手わたします。

◆持参する品物
土地の風習にもよりますが、だいたい衣料関係のものが無難のようです。
「好み」は前もって調べておき、喜んで受け取っていただけるような心づかいが必要です。
・お父さん ワイシャツ生地・ベスト・カーディガンなど(サイズに注意する)
・お母さん バッグ・ストール・セーターなど(好みに注意する)
・女のきょうだい 小物類(無難な色合いに)・セーター
・男のきょうだい セーター・ベスト・ベルト・ワイシャツ生地類、革小物
●仏壇があれば、御先祖様にお線香か抹香を用意します。

◆お渡しする目安
特にいくらいくらのものというきまりはないですが、目安としては、お母さんに差し上げるものを10とすれば、お父さんへ7〜8割、兄弟・姉妹へ5割ぐらい、親類へは3〜4割というところでしょう。

◆婚家みやげの表書
(紅白結び切りかけ紙)  
 
《奉書の場合》  
赤白二枚重ねかけ紙
(金銀水引結び切りまたはあわび結び)
ご両親ときょうだいに
一品ずつ宛名記入
御先祖様へのお供え 神道の場合

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