◎7月2日（水）～15日（火） ※最終日は午後6時終了
◎8階 『アートシップ』
売場ニュース
ステートメント
受け⼊れがたい何かがあるとすれば、それは「池の入るケース」だろう。
ケースの中に池は⼊らないのだ。当然である。だけど、書道ならそれが可能なのだ。シュルレアリスム絵画のように。
何でもできる。それが⾃由⾃在ということでもあろう。
この作品の根底には、私の中にある古い記憶、遊園地の⼈⼯的な⽔溜まりがある。
つまりこれは、ケースと池のマリアージュを⽰したものである。⼈⼯的な⽔溜まりが、ケースとともに作られる。こどもや⼤⼈がその中で遊ぶ。それを「池」と名付けた⼈がいる。
プールと呼ぶ⼈もいるだろう。
その池は⼈⼯的に波を打つ。⽔⾯には波紋が漂っている。そんな遠い過去の記憶。
私は頭の中のことを映し出す。⽔墨の世界は全てが記憶であり、限りのないものなのだ。
山本 尚志 Hisashi Yamamoto
1969年広島生まれ。東京学芸大学在学時に井上有一の作品に触れ、研究を行なったことがきっかけでカタログレゾネの編纂に関わる。その後、書家として2015年に個展「マシーン」（パリ・ギャラリーメタノイア、 東京ウナック・サロン）でデビュー。現在はユミコチバアソシエイツの所属アーティストとして自身の個展活動のほか、若手のアーティスト育成にも精力的に努める。
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