■作品ステートメント

本作は、“理想に立ち向かう初期衝動”をテーマとした“initial impulse”シリーズの一作です。スプレーによって衝動的に捉えた形をもとにオイルパステルを使って、人物を描く際のエスキースやドローイング線をあえて強調する作品になっています。

通常は完成作の背後に隠される“下書き”の線をあえて前景化することで、無意識的な線の運動や即興的な決断の痕跡を露わにし、“初期衝動”の可視化を試みています。

効率や最短が蔓延る世の中だからこそ、行動の原点である“初期衝動”を大切にすべきです。

■作家プロフィール

朝倉健太は、かつて舞台やドラマの領域において他者の人格を演じる表現に携わってきた経験を基盤に、現在は平面や立体物を用いて独自の作品を展開しています。
演技を通して得た“自己の可変性”や“内面と外面の関係性”への関心を、“潜在的な自己”の姿を描き出すことで表現しようと試みています。

■略歴
2021年
・『100人10』（Shinwa Art Auction）

2022年
・UNKNOWN ASIA 2022（GRAND FRONT OSAKA）
・100人10（東京ミッドタウン）

2023年
・『ART NAGOYA 2023』（TOMOHIKOYOSHINO GALLERY）
・『Art in Tokyo YNK』（TOMOHIKOYOSHINO GALLERY,東京スクエアガーデン）
・『Independent tokyo2023』（東京ポートシティ竹芝）
・『ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023』
（TOMOHIKOYOSHINO GALLERY,マリンメッセ福岡B館）
・『ブレイク前夜展part1』（Empathy gallery）

2024年
・『ONE ART TAIPEI2024』（TOMOHIKOYOSHINO GALLERY,台湾）
・『100人10』（渋谷キャスト,東京）
・『ブレイク前夜展』（梅田大丸,大阪）
・『HANKYU×Art collector's アートフェア2024』（阪急うめだギャラリー）
・『ART FAIR ASIA FUKUOKA 2024』（TOMOHIKOYOSHINO GALLERY,福岡）

2025年
・『八木勇征 一人十色アート展』（渋谷キャスト）

個展歴
2022年
・『invisible sloth』（ALL DAY GALLAREY）
2023年
・『Need to rest』（al bese）
2024年
・『世界が私を知る前に。私が世界を知る前に。』（27 gallery tokyo）
・『initial impulse in KYOTO』※2会場同時開催
（LISAIL ART GALLERY)(HOTEL RINGS KYOTO）
・『initial impulse in FUKUOKA』（博多阪急art ship）

2025年
・『In order to...』（TOMOHIKOYOSHINO GALLERY,東京,京橋）
・『underline』（ALL DAY GALLAREY）
・『反芻』（27 gallery tokyo）

■そのほか受賞歴など
・BSフジ『ブレイク前夜』#391出演
・フジテレビ系列テレビドラマ『モンスター』第9話　美術提供
・日テレ『THE ART HOUSE』出演
・「Independent tokyo2025」タグボート特別賞受賞

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