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江戸小紋 工房見学へ行ってきました☆~その3~

  • 更新日: 2019/3/27
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◎11階 織季香
江戸小紋 工房訪問記3

続いて見せていただいたのは
江戸時代の甲冑に使用されていた、江戸小紋の生地。

麻の生地に、御召十の柄が染められているのが分かります。
家紋も染め抜かれていて、
元々は裃だった生地を、再利用するような形で甲冑装束の生地に使っていたのではとのこと。

当時から変わらぬ柄と技術が伝承されてきたことを肌で感じます。

江戸小紋の型紙は、ほぼ全てが三重県鈴鹿市の白子で作られ、その為「伊勢型紙」という名で呼ばれています。
白子は海の近くで、関東へも物流の拠点として便利の良い地であり、江戸時代には紀州藩が飛び地の天領としてその地を管理。
型彫りの職人や技術もよその地へ流出しないように庇護したため、この地で発展していったのだそうです。
そこで作られた型紙を、型商といわれる商人が江戸や全国へ行商して広まっていきました。

江戸小紋の三役の中でも代表格「鮫小紋」も紀州徳川藩の定め柄。
小林染芸さんの染める極鮫小紋は、3.3センチ四方に約1200もの点が入った非常に細かなもの。
型紙は六谷奏英先生の作で、型紙を彫る技術に加え、これを染めるのにも高い技術が必要です。

「型紙に誰の作かわかるようなサインなどは無いんですか?」と伺ったところ、
六谷奏英先生はあまりそういうのをされたがらなかったそうで、
数点にだけ「泰」の字が彫られている物を見せてもらいました。

ご自分の銘も錐彫でとは粋ですね。

前回の記事の画像でもご覧頂いたように
型紙の柄自体は幅数十センチ程。

これを布の上に置き、防染糊を引いて捺染していきます。
糊が乾いたら、その上から地の色を染めていき、
糊のついた模様の部分だけが染まらず柄になって仕上がります。

防染糊を生地に置くのは、柄を決める大事な工程。
細かな柄がずれないように細心の注意が必要な手技です。

薄く均一に糊を引く為、ヒノキでできた「こまベラ」というヘラを使います。
縦に動かす用と横に動かす用でも使うヘラが違うのだとか。
昨日まで染め作業をしていたという先生の指が染料でうっすら染まっていました。

型彫りの職人さんと染めの江戸小紋師双方の高い技術で、反物の精緻な柄が染められるんですね。

次は染め場の奥の、作業場へお邪魔します。

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