クリスマスイブの夜。
なかなか眠れずにいる双子のきょうだいヨハンとマリーに、
お母さんが『くるみ割り人形』の
絵本を読み聞かせていました。
やさしい声を聞きながら、2人はいつの間にか夢の世界へ…。
ベッドライドに乗ったヨハンとマリーの
目に飛び込んできたのは、
雲の上に広がるキラキラと輝く美しい景色。
大きな時計がボーンボーンと12時を告げています。
夢の中で出会うすてきな冒険のはじまりです。
クリスマスの夜の夢物語が語り継がれていくように、
母から子へ、そして未来へ
想いのバトンは、これからもきっと永遠に…。
夢あふれる“マリオネットシアター”。
手がけるのは、人形作家・林由未さん。
『くるみ割り人形』をテーマに、ウィンドー制作を手がけて3年目となるチェコ在住の人形作家、林由未さん。人形劇に触れる機会の少ない日本のこどもたちにその楽しさや感動を身近に感じてもらいたいと、ウィンドーならではのスケール感を存分に生かし、マリオネットが繰り広げる夢の世界を描いてきました。その圧倒的な世界観に、街ゆく人は感動に包まれます。
異国で活躍する2人の偶然の出会いが、
新たな物語を生む。
ウィンドー制作に挑む林さんには、大きく影響を与えた人物がいました。チェコ国立バレエ団でプリンシパルを務める藤井彩嘉さんです。「チェコ国立バレエ団の『くるみ割り人形』で、日本人のバレエダンサーが主役のクララを演じていてびっくりして。ハイレベルなヨーロッパのバレエ団でトップに上り詰めた藤井さんに感銘を受け、彼女を主人公のモデルにしたいと強く思いました」と林さん。日本を離れ、たまたま同じ地で夢を実現した林さんと藤井さんはすぐさま意気投合。2人に共通しているのは、“観る人に夢を届ける”ということ。
誰もが先の見えない中で不安な日々を過ごしている今。ウィンドーに込めた林さんの思いは、夢を見続けることの大切さ。「どんな状況でも信じていれば道は開けるということを伝えたい。ショーウィンドーの前にいる時間だけでも、ファンタジーや夢の世界に触れて、希望を感じてもらいたいし、明るい気持ちになってほしい」と笑顔で語ります。
人形作家・舞台美術家 林 由未
バレエダンサー 藤井彩嘉
林 由未 Profile
神奈川県出身。チェコ在住の人形作家で舞台美術家。大学在籍時代から人形制作を行い、人形劇の本場チェコで学んだ後、フリーとして幅広く活躍する。
藤井 彩嘉 Profile
大阪府出身。3歳よりバレエを始め、2009年にアメリカへ留学。ハンガリーやドイツのバレエ団を経て現在はチェコ国立バレエ団に所属し、今年4月からプリンシパルを務める。
未来へと伝えたい、作り手の想い
Wonderful Story of Christmas Cake
落花生の栽培に適し、生産量全国一を誇る千葉県八街市。「ピーナッツショップDoré」の落花生は、そんな八街産落花生の加工を手がける「豆処いけみや」こだわりの豆を使用。落花生は刈り取った後の天日乾燥が、風味やコク、旨みのために重要なポイント。八街では、隙間を作りながら丸く積み上げていく“ボッチ”といわれる天日乾燥方法が受け継がれてきました。この“ボッチ”、コツが必要な上に手間暇がかかり、乾燥期間に雨が降ると、やり直さなければならないという大変さがあります。八街では落花生を作る生産者も高齢化が進行。落花生が収穫されずに放置されている光景を目の当たりにし、危機感を覚えた「豆処いけみや」の三代目、池宮城涼香さんは、落花生の勉強と人手不足解消の一助になればと、社員と共に農作業にも参加しています。どうすれば香り高く濃厚で旨みのある落花生をお届けできるのかを考え、契約農家の生産現場にも関わりながら、風味が生きる自然乾燥、殻付きにこだわり、人の目を通した選りすぐった落花生を使用した「ピーナツショップDoré」から、そのこだわりの落花生を使用したクリスマスケーキが登場。
クリームとダイス、
ダブル使いで素材の魅力を引き出して
MIRRORBOWLER(ミラーボーラー)
光と反射の空間作品を、ミラーボールを使って創り出すアート集団。2000年より活動を始め、グラフィックデザイナー、写真家、美術家、照明係など様々なジャンルのメンバーからなる。その作品は無数の光と色彩を放ち、幻想的で独自の宇宙感にあふれた空間を通して心に響く新しい光のあり方を探求し続けている。
今回お話を
お伺いした中村さん
ミラーボール
イルミネーションのショータイム!
約5分間の音楽と光のスペシャルショーを
連日毎時00分に開催。(開・閉店時を除く)
◎12月2日(木)午前11時から
◎9階 祝祭広場 特設ステージ
光の粒が織りなす幻想的な世界。
ミラーボールの魅力とは。
もともとグラフィックデザイナーとして働いていた“ミラーボーラー”の中村則夫さん。同じくデザイン業界で活躍していた打越俊明さん(“ミラーボーラー”の家元)の作品に心を奪われ、作品集を持って飛び込んだそう。その頃から打越さんとの付き合いが始まり、ミラーボールの作品作りを手伝ったことがきっかけで今では本業に。「ミラーボールといえばディスコというイメージがありますが、自然や森の中でミラーボールを光らせるとすごく幻想的ですべてを映し出しているような深みがあり、葉っぱの1枚1枚に光の粒が映って光の数に圧倒される、そんなインパクトが魅力だと思います。」
アトリエの様子
今年のテーマは“空飛ぶお城”。
細部まで見どころがたくさん。
舞台は『くるみ割り人形』の世界。こどもたちを乗せて夢の中を旅するお城が、阪急に舞い降りたというイメージで作られたミラーボール。綿密に練られた光、高揚感を誘う楽曲なども含め、今年はビーズを使った気球など、細部までストーリーを感じられるようこだわっています。「もちろんデザインを考えることが最も大事ですが、安全面は毎年本当に苦労しています。」と中村さん。パーツは大きいもので約2メートル、ミラーボール全体の重さはなんと約800キロ。万が一の事態にならないよう、デザインだけでなく重量や安全面への考慮も欠かせません。会場で実際に展示されるまで、連日細かい作業も続きます。「大変なことも多いですが、お客様の笑顔や“きれいだね”“ありがとう”といったお声を聞くと報われた感じがします。」と中村さんは語ります。
初期のデザインラフ画
作品を通して、未来へ、
こどもたちへ伝えたい想い。
※表示価格は、消費税を含んだ税込価格です。
※価格表記のないものは、参考商品です。
※売切れの節はご容赦くださいませ。
※状況により、営業売場を変更・休止する場合がございます。
※イベントは事情により中止・変更する場合がございます。