新・日本の美意識 マンガクリエーション

3月24日(水)~4月13日(火)

“鳥獣人物戯画”にはじまる、日本のマンガの歴史。
江戸時代の“浮世絵”などを経て、
自由な発想と創造力で
マンガの可能性を広げた“手塚治虫”や、
ストーリーと繊細な描写で読者の心を惹きつける
“宇宙兄弟”など、数々の名作が生まれています。
人々の心をとらえ、そして動かしてきた日本のマンガ。
その魅力あふれる世界に迫ります。

新しい感性で、さらに面白く!
								マンガコラボを語る

絵師 石川真澄

絵師 石川真澄

Profile

2000年に六代目 歌川豊国に師事。
六代目が他界後は独学で浮世絵を学び、個展やグループ展などで活躍。“STAR WARS”やマンガ“COBRA”、ロックバンド“IRON MAIDEN”“KISS”など、様々なモダンコンテンツを浮世絵様式で描くなど、従来の枠にとらわれない浮世絵を提案する。

今回、コンコースのウィンドーで
							マンガへの愛情がこもった
							浮世絵作品を披露される石川さん。
							マンガへの想いや自身の浮世絵の
							世界観などについて
							おうかがいしました。

―浮世絵に興味を持った理由は?またその魅力は?

本格的に浮世絵に関心を持ったのは高校生の頃、
歌川国芳の作品を見たことがきっかけでした。浮世
絵が持つ繊細かつダイナミックな表現に強く心が惹
かれたのを、今も覚えています。また幼い頃から絵
を描くことも好きでした。同時にマンガやアニメも
大好きで、当時の人気作品の模写もよく
やっていました。

―コンコースのウィンドーで作品を
披露することへの想いは?

コンコースのウィンドーは、様々な人の目に触れるものなので、より多くの皆さんに面白いと思ってもらえる世界観を作りたいと考え、お話を受けました。ただ今回は“マンガ”がテーマ。「浮世絵の様式で僕が持つマンガのイメージをどう表現できるのか」という点でかなり苦労しながら取り組みました。今回6つの作品を制作しましたが、強いて想い入れがあるものを上げるとすれば“漫堂画之介”でしょうか。限られた時間とプレッシャーの中で、己の命を削るように描くマンガ家への敬意を込めて表現した作品です。

―石川さんにとっての
マンガの魅力を教えてください。

ひとたびページをめくれば、たちまちその世界に引きずり込まれ、時が経つのも忘れて没頭してしまう魔力がある。そして人生で大切な事を教えてくれる教科書でもあり、気が滅入ったり落ち込んだりした時に励まし寄り添ってくれる親友のような存在でもある。だからマンガが大好きですし、それが魅力だと思っています。

CONCOURSE WINDOW

躍動感あふれる浮世絵作品が登場!
マンガへのリスペクトが込められた、
石川ワールドを存分にお楽しみください。

  • 吹き出し鳥ふ  だ どり

    マンガ表現の象徴とも言える吹き出しで構成された鳥。マンガがテーマであることから、手塚治虫の“火の鳥”へのオマージュも込められている。

  • コマ巡り龍     めぐ りゅう

    コマ割りの中を縫うように進む龍。これは読み手の目の動きと同様の流れを表しており、人間のマンガを読む際の意識の具現化を試みた作品。

  • 漫符現象図まんぷげんしょうず

    “漫符=感情”。人間の感情を漫符で表現し世相を反映。現在の社会状況を踏まえ、今を生きる人々の感情の起伏をマンガ特有の表現方法を使って作り上げた。

  • 漫花魁桃源太夫そぞろおいらんとうげんだゆう

    描き手の“漫堂画之介”に対してこちらは読み手から見たマンガのイメージを表現。良くも悪くも現実逃避出来るマンガのもつエネルギーを、魅惑の世界に誘う花魁として描いている。

  • 漫堂画之介まんどうえがくのすけ

    マンガ家が想像やアイデアを作品に落とし込んでいく様を、妖術使いとして表現。荒れ狂う波は読み手の熱量が具現化した姿。その中で念力のような鬼気迫る精神エネルギーで挑む、作り手の気概を表現。

  • 擬音囃子ぎおんばやし

    マンガを読んでいる時の心象風景として表現。まるでVRのような迫力と臨場感、感動を与えてくれるマンガの力、奥深さ、そして世界観は計り知れないものがある。

浮世絵クリエーション

◎3月24日(水)~4月5日(月)
 ※催し最終日は午後6時終了

マンガ表現の礎を築いたとされる浮世絵版画。そんな浮世絵に魅せられた現代の絵師たちが、自由な発想で描いた作品約50点を展示。江戸から現代へと続く浮世絵とマンガの歴史を紐解きます。

今様西欧気触 Cat & Beauty
(縦54.2×横43cm)825,000円
※原画のみの価格

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FASHION

「HIRUME」プロデューサー
生駒 芳子

Profile

伝統工芸をリスペクトし、モダンなデザインに昇華させるブランド「HIRUME」のプロデューサーでありファッションジャーナリスト、アート・プロデューサー。VOGUEやELLEの副編集長を経て、2008年からマリ・クレールの編集長に就き、独立。カルチャーとエシカルを軸に新世代のライフスタイルを提案する。ブランド名の由来は、伝統産業に光をという思いから、光をもたらす神様“大日女尊(おおひるめ)”に着想を得た。

手塚治虫の〝火の鳥〟が美しく舞う姿が
							描かれたスカジャンやスカーフなどを
							手掛けた「HIRUME」。
							今回、その取り組みや、想いについて
							語っていただきました。

―「HIRUME」誕生のきっかけは?

以前、金沢で加賀友禅や加賀繍などの作家にお会いする機会がありました。お話を聞くと作家たちの多くが「後継者不足で未来が描けない」と話されていて、ずっと胸に残っていました。その後、日本の伝統工芸と海外ブランドを仲介する仕事があり、再び金沢へ。金沢×イタリアのプロジェクトは無事成功。伝統工芸は海外でも通用すると手ごたえを感じ、自然と日本のものづくりに目が行くようになりました。そして後継者問題に向き合いながら、日本らしい控えめで奥深い輝きを世界に発信したいと、伝統工芸×ファッション&ジュエリーのブランド「HIRUME」を立ち上げました。

―手塚治虫作品とのコラボの感想は?

意外かもしれませんが、難しさはあまり感じませんでした。“火の鳥”を題材にしましたが、いわば伝説の鳥。再生・ファンタジック、そして見た目も美しく永遠なるもの・・・。そのエレガントなイメージに、「HIRUME」との親和性を感じ、素直に受けとめることができました。手塚治虫さんの作品は“火の鳥”に限らず、壮大な物語でメッセージ性があり、こどもっぽくは終わらない。私たちが生きる現代、様々な問題が顕在化し、多くの人がそれに立ち向かう中、何か運命的なものを感じました。このような機会に出会えて、本当に良かったと感じています。

―マンガへの、今回の企画への想い

私は国が推進するクールジャパン戦略の委員であることから、マンガに触れる機会も多いです。日本は本当にグラフィックに強い国だと感じますし、その最先端がマンガだと思います。マンガは1コマで話が飛躍できる。言葉の壁を越えて、世界に向けて発信できる、社会的な影響力を持つひとつのメディアと言えます。中でも手塚治虫さんの世界は永遠であり、伝説の存在。今回、そのような方の作品と伝統工芸をつなげることに、私自身もわくわくしていますし、そこから生まれるクリエーションを皆さんにも楽しんでいただけたらと思っています。

6階 プレミアムでは

手塚治虫 美のこころ

◎3月24日(水)~4月13日(火)
◎6階 コトコトステージ61

手塚治虫が情熱をかけ、晩年まで描き続けたライフワーク“火の鳥”に着目。「HIRUME」のモダンなデザインに仕上げた様々なアイテムをご紹介します。

「HIRUME」スカーフ 46,200円

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