おいしくて、楽しくて、トレンディ。
いま、ニューヨークのロゼワインがキテます。

ニューヨーク州はアメリカで3番目に大きなワイン生産地。カナダ国境に近い内陸部やマンハッタンからほど近い州東部の島にぶどう畑があり、良質なワインが造られています。世界各地の美食家が集まるニューヨークでは高級ワインもたくさん消費されていますが、地元のニューヨーカーが虜になっているのは、なんといってもロゼワイン。美しいローズ色とチャーミングなベリーの香りをもつこのワインは親しみを込めて“ピンクワイン”と呼ばれ、日々カジュアルに楽しまれています。

上質なワインを造ろうという志をもった生産者が手がけるワインはとても高品質。涼しい産地ゆえにアルコール度数が高くないものが多く、エレガントさが特徴。だからニューヨーク産のロゼワインはディナーだけでなくブランチやティータイム、ちょっとおしゃべりするとき、リラックスしたいとき、アウトドアのお供にと、時間もシーンも選びません。もちろん仲間同士の集まりにもぴったり。華やかなピンク色のグラスがパーティームードを盛り上げます。

アメリカ屈指のリゾート地であるロングアイランドはロゼワインで知られる名産地。マンハッタンの住人が海風に吹かれながらグラス片手にバカンスを過ごしています。暖かくなり、日本でも桜色を愛でたくなる季節。ニューヨーカーになったつもりで、心躍るピンク色のグラスを傾けてみませんか。

谷 宏美　ワインライター

ワインに傾倒するあまり、ファッション誌の美容エディターからフリーランスのワインライターへ。家人が経営する店もワインバーに模様替えして、自らサービスを行う。ワインの魅力とトレンドを紹介すべく、ペンと現場の双方で奮闘中。