生産者の高齢化、輸入野菜との価格競争…。自然豊かな土地が抱える問題

生産者の高齢化、輸入野菜との価格競争…。
自然豊かな土地が抱える問題

和歌山県の南部に位置する紀南地域といえば、特産品の梅やみかんをはじめ、農作物の宝庫。他にも林業や漁業も盛んで、自然豊かな土地である。
しかし、近年「田辺中央青果市場」は、生産者の高齢化、輸入野菜との競争の激化によって、価格が不安定な取引を強いられるなど、厳しい状況に追い込まれていた。この状況を打破するために行ったことが、“こだわり弁慶”という独自基準と“徹底した商品検査”だ。

手間暇かけて作られた野菜は、実がふっくらしており、色も鮮やか

手間暇かけて作られた野菜は、
実がふっくらしており、色も鮮やか

市場と生産者が協力し合い、
これからの地域農業を盛り上げていく

“こだわり弁慶”とは、野菜作りにおいて量と質を兼ね備え、さらに情熱がある若い生産者と一緒に新たな活動を行う取組み。若い人の新しいアイデアを積極的に取り入れ、市場を盛り上げたいという狙いがある。また、キャロルセブン(ミニトマト)の糖度が最低8度以上のものには、生産者の顔写真をパッケージに入れるなど、“作る人と食べる人を繋ぐ”ことを大切にした試みを行っている。
商品検査は全生産者を対象に、毎月1品目をランダムに選ぶという徹底ぶり。どの商品が対象になるか生産者もわからないため、さらに気を引き締めて野菜作りに取り組むようになったそうだ。

これらの取組みによって、生産者のモチベーションが上がっているという。合言葉は、「元気ある生産者を紀南から発信」。地域の農業をさらに盛り上げていくために、市場と生産者の取組みと挑戦はまだまだ続く。