Special Edition

円山応挙が描いた花々をモダンなクリエーションに
昇華した「千總」×「レリアン」
春の京都に日本の美意識を訪ねて

Special Edition

2018.3.28

円山応挙の絵手本を模写した下絵のスケッチから

日本画の世界に写生を基に構成するという斬新な技法や新しい考え方を取り入れ、江戸時代に活躍し、人気を博した絵師、円山応挙(1733-1795)。“写生派の祖”と言われ、従来になかった絵画表現は当時の人々を驚かせ、魅了しました。応挙から始まった“円山派”は近現代の京都画壇にまで系統が続き、今もなお美術界に影響を与え続けています。

応挙をはじめとする日本画家の作品や書籍など歴史資料のコレクションを所蔵するのは460年以上の歴史を持つ京友禅の老舗、「千總(ちそう)」。応挙の絵手本を模写し、実寸大の図案として描き起こしたのは千總の図案家。3月のとある昼下がりに訪れた、風情あふれる京都の千總本社。しんと静まり返るオフィスでは、新たな意匠の創作に取り組み、一心にペンを走らせる図案家たちの姿がありました。

菊や青海波などが描かれた友禅の下絵図から

一枚のきものを創作するのは、ひとつの大きなプロジェクト。きものにふさわしい多くの専門職人達がプロデューサーによって選ばれ、図案の制作から始めて、いくつもの工程を経て、ひとつ仕上げるのに約2~3ヵ月という月日が費やされます。千總が所蔵する膨大な資料のコレクションや作業工程の大変さをしのばせる貴重な下絵図などもその日、特別に拝見することができました。

円山応挙の絵手本を模写した下絵のスケッチから

花の形を正確に描く時は専用の筆を作り、線質にこだわったという応挙。繊細かつ自在な筆遣いにより描かれた花々は、たおやかさを湛えながら生き生きとした生命力を感じさせます。そんな応挙へのあふれんばかりのリスペクトを込め、図案家の手によって描かれた花々の意匠はファッションブランド「レリアン」とのコラボレーションで新たな命を与えられます。

「レリアン」ブラウス41,040円、スカート42,120円[どちらも阪急阪神百貨店限定]

そうしてできあがったクリエーションは、伝統や芸術が持つ日本的な美意識の洋服への鮮やかな昇華。応挙が愛した色とりどりの繊細な春の花々が可憐に咲き競うブラウスやスカートは、優しく、はんなりと春風を運んできます。

はんなり、春の花 by「レリアン」

3月28日(水)~4月10日(火)
◎6階 コトコトステージ61

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