絵本で触れる歴史もののススメ【内田祐子 ふわはね絵本の部屋】
夏の楽しみのひとつ。花火大会。
あの打ちあがるまでのワクワク感。待ち遠しくまだかまだかとドキドキとしながら少しずつ増えていくひとひとひと。
そんな特別な一日は、何百年前も前のお江戸の時代も一緒のようで・・・。
今回ご紹介するのは今年の6月に出たばかりの新刊です。
佼成出版社より「はなびのひ」
たしろちさとさんの描く初めての和風絵本。
ここはお江戸。
ぽんきちのお父ちゃんは花火職人です。
今日はお父ちゃんの花火があがる日です。
ぽんきちは待ちきれません。
「ぽんきち~。」
母ちゃんに呼ばれました。
「夜食のにぎりめしを忘れたお父ちゃんに届けておくれ」
そわそわして何も手につかなかったぽんきちは喜んで届けることに。
ぽんきちが花火会場に向かって歩いているのを見かけた江戸の町屋の人たちは・・・。
しっかりとしたお話なんですが、文章量も多すぎず絵が語りかけとても読みやすく何より絵を見ているだけで楽しい。
花火の日の特別感。
お江戸の町屋の面白さ。
髪結いに傘やに寺小屋にかるわざし…。
馴染みのない世界かもしれませんが、こうして子ども達は昔の文化や歴史にふれ少しずつこんな時代があったことをイメージできるようになるのではないでしょうか。
こんなお話を読んでいたら、『じごくのそうべえ』や今年の青少年読書感想文の高学年の部の課題図書『こんぴら戌』などの歴史もののお話もすっと読めていくようになるのかなと思いました。
何よりたしろさんの描く動物たちが皆生き生きと絵本の中で個性的に生きていて、そして今なお続く花火という日の特別感。
日が暮れるまでの待ちきれない気持ち。そして上がる花火を目の前で見た時の音や色。周りの人たちと一体となって驚いたり歓声を上げたり拍手をしたり。
そんな特別な日がこの絵本には詰まっています。
花火絵本の大定番に決定です!!
【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】◆ふわはね絵本のある時間 in コトコトステージ
絵本を暮らしの中に取り入れ、季節の彩りを添え、小さな人たちと読み合い楽しむ、親子の教室「ふわはね絵本のある時間」。
絵本の読み聞かせを中心に、手遊びやわらべ歌をいれたプログラム。幼い子との暮らしがより豊かにちょっと賢くなる絵本術、子育て術を伝授します。
<2018年 8月のスケジュール>
◎8月21日(火)夏休みワークショップ開催!
絵本カバーを使った絵本バッグ作り。どなたでもご参加いただけます。
午前11時より:2-3歳クラス
午後 1時より:フリークラス
<プロフィール>
内田 祐子 (うちだ ゆうこ)絵本と絵本からの発展体験「ふわはねehon」主宰
子育てアドバイザー・絵本講師・ベビーシッター
手遊びやわらべ歌を取り入れたオリジナルの絵本読み聞かせプログラムで、暮らしの歳時記を表現。「はじめて絵本」のクラスでは、絵本の読み方や選び方・楽しみ方など、お子さんと絵本を楽しむコツを伝授!子育てアドバイザーの経験を生かし、各種子育てママのお悩み相談にも対応。
- ※表示価格は消費税を含んだ税込価格です。商品売り切れの節は、ご容赦くださいませ。
- ※記事に掲載されたイベント情報や商品は、掲載中または掲載後に売り切れ・価格変更・終了する場合がございますのでご了承ください。