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世界中の人に愛された絵本。ありがとうエリック・カールさん
【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】

更新日: 2021/6/2

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米国の絵本作家のエリック・カールさんが5月23日、91歳で亡くなられました。
代表作でもある『はらぺこあおむし』は70以上の言語に翻訳され5500万部以上発行されていると言われています。
まさに世界で一番有名な一番愛されている絵本なのではないでしょうか。
お月さまの絵本をテーマに絵本を持ち寄っていただいた時、この絵本をご紹介してくださった方がいらっしゃいました。
そう。この絵本はお月さまのシーンからはじまります。

葉っぱの上のちっちゃなたまご。

おひさまがのぼりあたたかい日曜日の朝、たまごからあおむしが生まれました。
お腹をすかせた生まれたばかりのあおむしが、食べるものをさがします。

げつようび
りんごをひとつたべました
それでもやっぱりおなかはぺっこぺこ
かようび
なしをふたつたべました。
それでもやっぱりおなかはぺっこぺこ。
すいようび…

薄紙に色を塗り、それを切り抜き貼り合わせるといった独自の手法、そこに穴あきや幅の異なるページは子どもたちを魅了しました。
この絵本が世に出るのに日本の印刷技術なしではあり得なかったそうです。

1960年代後半、穴の空きの仕掛けや、ページのサイズの違う印刷製本をしてくれる会社は当時のアメリカでは見つかりませんでした。
68年休暇で日本を訪れた担当編集者が何人かの日本の出版関係者に試作品を見せ、その中のお一人、偕成社の当時社長だった今村さんが、この絵本に惚れ込み、知り合いの出版社に依頼し、printed in japan のはらぺこあおむしが誕生したそうです。(朝日新聞 2021.5.28 23面参照)

そしてそこに2000年に新沢としひこさんによる曲が加わり歌絵本としても唯一無二の存在に。
私もたくさんの子どもたちと一緒に歌い楽しませていただきました。

たまごからうまれたちっぽけなあおむしが、食べ眠り大きなちょうちょに成長する。これはまるで私たちの生きる希望。
途中お腹が痛くなって泣くところまでもが、自分と重なります。
これからもエリック・カールさんの作品は時代を超え国境を超え、子どもたちに読み継がれていくことでしょう。
ありがとうございました。


<プロフィール>

絵本のつなぎて
ふわはね(内田祐子)

絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが12000人を超える。
毎日の絵本と言葉、月の満ち欠けが描かれた2020年4月始まりの日めくりカレンダーをニジノ絵本屋より出版。
インスタグラム @fuwahane

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