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新しょうがを食す
【伊藤由香-小さな食憶】

更新日: 2021/6/7

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先日、何気なく聞いていたラジオで雨の呼び名が流れてきました。

緑雨(りょくう) 新緑の季節に降る雨。青葉雨(あおばあめ)とも言うそうです。
綺麗な響き...。木々の緑が雨に濡れ鮮やかさを増す様子が目に浮かびます。
甘雨(かんう)植物を育てる春の雨で、恵の雨のこと。慈雨(じう)とも。
白雨(はくう) 明るい空から降る白っぽく見える雨で夕立と同じだそうですが響きが違うだけで
風情を感じるものですね。

日本に降る雨には四季折々の降り方、日、地域によって400種類を超える名前があるそうです。
梅雨入り早く、湿った重い空気が長く続きそうですが、美しい雨の呼び名を心に想い傘に打つ雨の景色は、心なしか軽くなったように感じました。

新しょうが
肌の色が白く張りがあり、茎の付け根が鮮やかな紅色なのは鮮度の良い証。
この紅色はアントシアニンの色素で酢漬けにすると美しいピンク色に染めてくれる大切な部分。

新しょうがが出回り始めると、ピンク色のジンジャーシロップからの甘酢漬け、新しょうがのかき揚げにきんぴら、サラダ、そして新しょうがご飯と、私の一通りお気に入りで新しょうがを食します。

定番の甘酢漬けは勿論、生食も美味しい。抗菌、抗酸化力も高いと期待のしょうがです。
特にみずみずしさ、清涼感とマイルドな新しょうがの辛味は、薬味のイメージから離れ日常の野菜感覚で味わってみるのもオススメです。

新しょうがは皮が薄く、甘皮、ハカマはやさしく手洗いで除かれ出荷されています。
そのまま皮剥くことなく使えます。

繊維に沿って縦に切り、サラダにする際は更にせん切りにしてから冷水に3~5分程度さらし心地良いい辛味を確認します。

新しょうがたっぷりの香味サラダ

新しょうが100g程度と冷蔵庫にある野菜をせん切りにします。
新しょうがは冷水にさらし水気を切ります。
すべての野菜を合わせます。
その野菜を豆腐、茹で鶏、蒸し魚などの上に盛り付けると主食に、お刺身の切り身や蒸しナスに盛ると副菜の一品にぴったりです。
あれば乾燥湯葉やロースト松の実、ごまなど加えると食感も豊か。
どーんと盛り付けて食卓へ。

ごま油を熱し(花椒や実山椒を加えると香りが一段と増します)煙が立ち始めたら即、火からおろします。
火傷に注意しながら、食卓の上で盛り付けた野菜にまんべんなくかけ、その後酢醤油をまわしかけます。

この、油をかける時の「ジュ~ッ」という音と共に熱された油で香味野菜の香りが引き立ちます。そして、爽やかな刺激とささやかな演出音は続くおうちごはんでも、いつもとは違う美味しさを感じてもらえるかもしれません。

実山椒を茹でて辛味を調整し冷凍することからはじまり、青梅シロップ、らっきょう漬け。
変わらず巡る季節は、外での楽しみが制限されることも多いですが安らぐ時間。
そうそう、6月13日はみょうがの日。
香りある野菜好きには嬉しい季節が巡ってきました。

<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ
百貨店・食品メーカー講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。

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