春の訪れを心温まる絵本と共に待つのススメ♪
【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】
まだまだ関西でも時折、雪がちらつき、春の訪れを待ち侘びている日々の中、心に春がやってくるような素敵な絵本を。
『トントントンをまちましょう』
それはこんな始まり
ゆうがたから ゆきが ふりだしました。
まどの そとを みながら、おかあさんが つぶやきました。「たいへん。こんやは いそがしくなるわ」(p2本文引用)
山間の町に雪が降り積りはじめました。
お母さんは大きなお鍋にいっぱいの甘酒を作りました。
「こんなにいっぱいのあまざけ、だれがのむの?」
女の子がお母さんに聞いた時
トントントン。
玄関をたたく音がします。
走っていってドアをあけると、黄色の服をきた5人の子。
寒そうに入ってきた子ども達は、こたつに入りお母さんの作った甘酒を飲んであたたまり、ほっぺたが桃色になります。
不思議に思いながらも、お母さんのお手伝いをするみこちゃん。
「あのこたち、だあれ?」お母さんに聞いた時、またトントントン…
なんと優しく温かいお話でしょう。
読み終わった後に心がほっこり。
この絵本は春がきたというのにまた寒くなり、雪が降り出したある晩、「かぜひかないかなあ」「つめたいよねえ」と野原に咲いていた花を心配した作者あまんきみこさんの幼かった子ども達の言葉から、生まれたそうです。
目に見えないもの達と生きる子ども達の世界を、少し垣間見させてもらったような不思議で優しいお話。
ぽかぽかと温かい気持ちに。
もうすぐそこまできている春の訪れを、この絵本と共に楽しみにしたいと思っています。
◆3月の「ふわはね絵本のある時間inコトコトステージ」は、お休みさせていただきます。
楽しみにしてくださっていた、お友達やママたちにお会いできず残念です。
再開のお知らせは「西宮阪急ホームページ コトコトスニュース」でお知らせいたします。
<プロフィール>
絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、
親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが1,5000人を超える。
毎日の絵本と言葉、月の満ち欠けが描かれた2020年4月始まりの日めくりカレンダーをニジノ絵本屋より出版。

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