「わたしがさく日は、わたしがきめる」を心にのススメ♪
【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】
家の前にある公園の桜の花が咲き始めました。毎朝起きるたびにその木は存在感を増していきます。
日本で生まれ育つものにとっては特別な木。桜。
今回はやっぱり桜の絵本をご紹介します。
昨年出会いずっと心にとめて過ごしていたといっても過言ではないほど大好きな一冊を。
まず目に入るのは帯の言葉。
わたしがさく日は、わたしがきめる
それはこんなはじまり
「ここは ほっかいどう いま 4月
こんもりとした 雪のなか わたしは いるよ」
(p2-5本文引用)
美しい写真と共に言葉が続きます。
主人公は桜の木。
でも何だかわたしの知っている桜の木とは少し形が違います。
でも桜はいいます。
「わたしは さくら せはひくいけど これでも りっぱな さくらです」(p7抜粋)
2014年5月28日
日本で一番遅く咲く桜として、新聞に掲載された北海道の桜。そこには「ようやく桜が開花した」とあったそうです。その表現は、わたしの気持ちをおちつかなくさせました。と作者の升井純子さんは後書きに書かれてらっしゃいます。
咲いたのが5月の下旬だったから「ようやく」なのか。思惑どうりにいかなかったから「ようやく」なのか。でも桜の咲くことになんの決まりがあるというのでしょう。一本一本、咲きたい時が先き時でしょうに。と。
この後書きの言葉に出会えてよかった。
この絵本に出会えてよかったと思っています。
始まりの4月はもうすぐそこに。
「せーの」と始まる一年間。不安を胸に抱えるたくさんの子どもたち。そしておとなたち。
でもそれぞれに「さぁて、いくか」と踏み出すタイミングがある。
水や養分を得て、光を浴びてじんじんほかほかと体も心もあたたまって…。
この美しい絵本が教えてくれます。
わたしがさく日は、わたしが決める。
そうありたいし、それを見守ることのできる大人でありたいと思います。
【ふわはねえほん~季節のえほんと親子の時間】
4月4日(月)、18日(月)
お申し込みは西宮阪急ホームページ⇒コトコトニュースからお申し込みください。
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<プロフィール>
絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持されフォロワーが15,000人を超える。
★インスタグラム @fuwahane←こちらをクリック
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