一気に色づく紅葉が美しい山々。冬へと駆け足で季節が進んでいます。
さて、今回はアブラナ科の野菜「ケール」。
キャベツの祖先とも言われ、別名「葉キャベツ」とも呼ばれています。
ケールを祖先に分化して栽培や品種改良が進む中で、葉が丸く結球したものがキャベツになり、根、茎が発達したものがコールラビ。花蕾部分が発達したものがブロッコリーやカリフラワーです。また枝分かれをして芽キャベツにと、どれもケールを祖先にもつ野菜たちです。
青汁の原料という印象が強いですが、栄養価の高い葉野菜としてとても優秀。トップクラスのビタミン類を含むだけでなく、カリウム、カルシウムなどのミネラル、食物繊維、必須アミノ酸までしっかり含まれています。
かつては「苦い」というイメージが先行していましたが、最近はその印象が大きく変化しています。
縮れた葉で濃い紫色が粋なカリーノケール・ロッソ、深みのある緑のカリーノケール・ヴェルデ、やわらかな食感が楽しめるソフトケールなど、日本で開発された品種も増え、味わいや彩りがより豊かに。今ではサラダにも取り入れやすい存在になりました。
縮れた葉はドレッシングがよく絡み、肉厚な葉は噛み応えが生まれ満足感があがるサラダにもピッタリ。熱々のドレッシングをかけても、しっかりとした葉質がオイルに負けません。また肉厚さを生かしたローストチップスは、以前ご紹介した通りの美味しさ。
「飲む」だけでなく「食べる」野菜としての魅力が詰まっています。