気温はぐんぐん上がり、既に初夏の気配を感じる季節になりました。
心地よい気候は年々短くなり、今年も厳しい暑さになるとも予想されています。四季はどこへやら…
さて、そんな5月。露地いちごのそばで、やわらかな葉をのびのび茂らせていたのがコリアンダー。
春からはじまり初夏に向かうこの時期、みずみずしくとりわけ香り豊かな葉を楽しませてくれます。
コリアンダー
タイ語では「パクチー」、中国語では「香菜(シャンツァイ)」と呼ばれるハーブです。
正直なところ好みは分かれますが、ほんの少し加えるだけで料理の表情を変えてくれる存在ではあります。どこか異国を思わせる、独特の青々しい香り。サラダや揚げ物、煮込料理、蒸し料理…。中国やベトナム料理をはじめとするエスニックの仕上げに添えるだけで印象が変わり、風味に深みが増します。
葉はもちろん、可憐な白い花も食べられ、ふわりとした優しい見た目からは驚きの、口に含むとしっかりとコリアンダーの香りが広がります。この独特の風味は、一度好きになるとちょっぴり忘れ難い魅力があるように思います。
まるで旅先で出会ったひと皿を思い出すような、料理で旅をしているような、そんな余韻を残してくれる香りが、コリアンダーの魅力かなと思っています。
この個性的な香り成分には「リナロール」が含まれるいます。消化促進と整腸作用に期待できると言われており、心身ともに疲れやすく蒸し暑くなるこれからの季節にぴったり。「ちょっと苦手かも」と思っている方も、取り入れてみたら季節や体調次第では苦手から取り入れたくなる香りに変わるかも?!
今回は、まろやかなアボカドとコリアンダーを合わせたシンプルなワカモレをご紹介します。パリッと揚げたワンタンの皮を添えて、軽やかなおつまみ風に仕上げました。
コリアンダー香るワカモレ
(材料)
アボカド 1個
ライム(またはレモン)1/2個
※好みで皮を削るて加えても◎
コリアンダー 適量
※たっぷり加えてサラダ感覚にするのがおすすめ
塩 適量
カイエンペッパー または チリパウダー 適宜
EXVオリーブオイル 適量
(添え用)
ワンタンの皮
揚げ油
(作り方)
1.アボカドは皮と種を取り、フォークで粗くつぶす。
2.ライムをたっぷり搾り、塩をしっかりめに加える。
3.コリアンダーは茎は細かめに、葉はざく切り、または手で摘み加え和える。好みでカイエンペッパーやチリパウダーを加え、仕上げにオリーブオイルをまわしかける。
4.ワンタンの皮を色良く揚げ、添える。
アボカドのコクに、ライムやレモンの爽やかな酸味。そこに重なるコリアンダーの香りが主役です。
実は、コリアンダーの根の部分には力強い香りが詰まっています。もし葉や茎を使う時に使えなかったら冷凍ストックしておくと便利です。
にんにくと一緒に叩きつぶし調味料と合わせれば、鶏肉や海老を本場の味に変える下味に。また、にんにく、コリアンダーの根、唐辛子を合わせ砂糖、ライム、ナンプラーで調味すれば、一気に本格的なアジアン・ドレッシングの完成です。
さらに、スープの香味野菜として煮出すのもおすすめ。葉とはまた違う、深みとほのかな甘さのある香りを楽しめます。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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