7月に入り、いよいよ夏本番。とうもろこしにトマト、きゅうり、なす…。夏野菜が次々に美味しく育ち店頭にも色濃く並びます。夏野菜は暑さごと記憶に刻まれるような、季節ならではの美味しさがあるように感じます。
一年を通して店頭に並ぶピーマンですが、畑や露地では今まさに旬を迎えています。
太陽の光をたっぷり浴びて育ったこの時期のピーマンは、パリッとした歯触りとみずみずしさ、爽やかな香りが際立ちます。
ピーマンはトウガラシ属の甘味種として品種改良をされた野菜です。
爽やかな青々しい香りが魅力ですが、加熱するとその特徴はやわらぎ優しい甘みが引き立ちます。炒め物や煮物はもちろん、生でいただくと旬ならではのみずみずしさを実感することができます。
料理する際に観察することは少ないかもしれませんが、栄養状態が良く、しっかりと光合成をして育ったピーマンは、花びらの数と同じようにヘタが6角形になることがあり、苦味が比較的穏やかな目安と言われています。
苦味が気になる方には、こどもピーマンのように苦味が少なくやや肉厚でジューシーな品種から楽しむのもおすすめです。
さらに完熟した赤ピーマンは緑色のものよりもビタミンCやβーカロテンをより多く含み、甘味もぐっと豊かです。
さて、収穫したての旬のピーマンを切ってみると、美しい真っ白な種が詰まっています。実はこの種は柔らかいものは、そのまま食べられます。
私は、丸ごと煮たり、肉詰めを作る際、その白い種を見ると勿体なくなり取り除かない事多々あります。
種を残すと肉だねがはがれにくくなり、プチプチ食感も楽しめます。
💡 手間が省けるだけでなく、具材のひとつとしての美味しさ、種の栄養もいただけるので「ずぼら」ではなく、ひとつの工夫だと思っています(笑)
今回はピーマンを四つ割りにした生のピーマンに、新しょうがの甘酒肉味噌をのせました。
種の部分にも詰めるようにのせると、パリッと弾けるみずみずしさに、新しょうがの爽やかな辛味と甘酒のやさしい甘さ、味噌と豚肉のコクが重なります。
生の甘長唐辛子にのせても美味しく、きゅうり、トマト、焼きなすから、冷奴、麺やご飯のお供にと何でも合います。
あと一品欲しい時に頼りになる常備味噌です。
新しょうがの肉味噌
(材料)作りやすい分量
- ・豚ひき肉 100g
- ・新しょうが 50g
- ・甘酒(希釈なし) 30g
- ・味噌 50g
(作り方)
- 鍋に少量の油を熱して豚ひき肉を炒める。
- 新しょうがのみじん切りを加えて炒め、甘酒、味噌を加える。
- 中火でぽってりとするまで煮詰める。
伊藤 由香 (いとう ゆか) 野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。