◎6月18日(水)~7月8日(火)※各週火曜日は午後6時終了
◎6階 ステージ6
“何時間でも過ごせる私だけの(お部屋の)一角を作る”がコンセプトの企画展・IKKAKUの参加作家の紹介です。
※こちらは3週目7月2日(水)~8日(火)出店の作家です。
※複数週出店の作家はほかのページと重複する場合があります。
樫原 ヒロ
出店期間:7月2日(水)~8日(火)
※「メレ」…7月2日(水)から、「ジュテ」…7月5日(土)からの販売となります。
※商品がなくなり次第終了とさせていただきます。
~樫原ヒロと陶芸家古賀文博の関係性~
2024年3月、博多阪急内で同時期に違うフロアの違う企画に出店していたふたり。私IKKAKU担当・佐伯は6階ステージ6で古賀文博展の担当をしていた中で、8階で素晴らしいカトラリー作家さんを見つけたと古賀文博氏が目を輝かせていました。お互いに作品を購入しあい、会期中に意気投合していたふたり。IKKAKUへの参加も古賀文博氏が樫原ヒロ氏を誘ってくださり出店がかないました。もちろん古賀文博氏も今回のIKKAKUに「羊と山羊」から出店いたします。
一見ふたりはまったく異なる作風のように思えます。古賀さんは、どちらかというと男らしくワイルドな表情で樫原さんは、繊細で中性的な印象を持ちます。 そんなふたりの最大の共通項、それは共に経年変化・エイジングに重きを置き、“育てる”作品を作っているという点。“器とカトラリー”、アイテムこそ違えどものの作り手として根幹の部分が共鳴しあったのだと思います。
樫原さんの作品で実際に食事をすると、今まで使っていたスプーンやフォークと比べ、柄の部分がとても細くなんとも曲線の美しい成型のものばかり。また美しいばかりでなく、スプーンが手の延長になったような、フォークが自分の体の一部になったような感覚が得られます。カトラリーにまで神経がいきわたった感触は、使い手にしかわからない独特の使用感があります。
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樫原 ヒロ
カトラリー作家
“育てるカトラリー”をコンセプトに、テーブルの小さな脇役を制作しています。妻に贈る一本を自作したことから、カトラリーとの歩みが始まりました。
変わり続ける表情の美しさ
私のカトラリーは傷やシミ、色のムラを味わいと捉え、良しとしています。完璧で傷ひとつないもの、それもまた素敵ですが、カトラリーはあくまで生活の道具。どうしても使う内に傷ができ、少しずつ表面が曇ってしまうものです。傷がない状態が最も美しいとするなら、使ううちに価値が下がるように感じてしまうのではないでしょうか。使ううちに愛着が湧き、使い手にとって価値が上がっていくものづくりとはなにか。考え続けた結果、エイジングを前提とした作品に辿り着きました。
使うことで作品に成る
作り手から使い手へ受け継がれ、日々使い込むことで徐々にエイジングし、その人にしか出せない風合いへと変わっていく。くすみ、色が剥げ、傷がつき、“ああ、あれを食べた時についたシミだな”と思い出のシミが増えるたび、使い手にとって離し難い大切な宝物へと変わっていく、そんな道具と過ごす生活が始まります。ぜひあなたの手で、世の中にたった一つの作品に育ててください。
形に込めた思い
フォークやスプーン、お箸は食べ物を直接口に運ぶための道具です。生きるために、食べる行為のために作られた道具をキャンバスと捉え、作家自身が美しいと感じたものを落とし込むことで、普段の何気ない生活の中にかけがえのないものが潜んでいることを表現できればという思いで制作しています。
■092-419-5674
齊藤 博之(玄窯)
出展期間:6月25日(水)~7月8日(火)
IKKAKU担当・佐伯が、玄窯の齊藤博之(玄窯)さんと出会ったのは2年ほど前にコーヒーカップを購入させていただいたのがきっかけでした。寒い時期に齊藤さんのカップで飲む温かいコーヒーは自分にとって格別です。いや、コーヒーが格別というよりは、その時間も含めて特別という表現のほうがしっくりきます。形や大きさはいたって普通のカップですが、2年間使用したそのカップは最初と比べるといくらか色も変わり味が出てきました。そんな齊藤博之(玄窯)さんが植木鉢も作っておられるのは知っていましたが、今春リリースされた“ドリッパー型の植木鉢”に感銘を受け、IKKAKU出店のお願いをしました。
昨今の植物業界はというと…コレクション性が高く珍しく、高価なものが流行しているように思います。しかしIKKAKUが提案する植物の楽しみ方はそうではなく、自分が愛情を注げる範囲内のお気に入りの数株を、最大限愛でてあげるという楽しみ方です。
コーヒーを淹れるとき、ドリッパー内のコーヒー豆にお湯がいきわたるのを頭で想像します。ぶくぶくとガスが抜けてくるのを待ち、再度円を描くようにお湯を注ぐ。お湯が落ちきったら再度お湯を注ぐという行為を繰り返し5分ほどかけて一杯のコーヒーを淹れるという楽しみがあると思いますが、その行為を疑似的に植物への水やりでも再現できるのがこのドリッパー型の植木鉢です。土全体に水がいきわたり、土に張った根っこたちがそれを吸い上げ、それを栄養に植物は育ちます。そしてコーヒーを味わうように、日々植物の成長を眺めちょっとした変化をみて“愛着”が生まれる。本来あるべき人間と鉢植えの植物の関係性を思い出させてくれる素晴らしい作品です。
器と鉢、異なる世界でも同じ理念でものづくりをされている齊藤博之(玄窯)さんの作家としての作風は説得力を増してメッセージ性を訴えてきます。
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『愛着の種をまく』
器は長く愛用していると使う人の手に馴染んでいきます。やがては暮らしの道具から“おじいちゃんの湯呑み” “お父さんの茶碗” など人を表すモノへと変化し、茶渋さえも愛おしく思えるかけがえのない器になるのだと思います。
誰の作品かはわからないけれど好きでずっと使っている。そんな風に思ってもらえる ”うつわ” を作りたいと思っています。
■092-419-5674
「羊と山羊」
出展期間:6月18日(水)~7月8日(火)
西東京市に店舗を構える陶器やガラス作家等の工芸品を扱うセレクトショップ。“何時間でも過ごせる私だけの(お部屋の)一角を作る”がコンセプトの企画展・IKKAKUの立ち上げメンバーでもある「羊と山羊」からは、以下7名の作家が登場します。
■092-419-5674
大石 茜 @akane_oishi
宮城県での記者時代に出会った備前焼に魅了され備前焼作家に転向。
現在は高原卓史氏に師事し岡山県にて活動。
■092-419-5674
梶川 泰臣 @glass_studio_uka
会社員として働いたのち、吹きガラス作家川原有造氏に師事。色とりどりなガラスを用いた造形的な作品を制作。愛媛県にて活動。
■092-419-5674
古賀 文博 @who_gs1200ss
デジタルクリエイター、うどん屋という異色の経歴を経て陶芸家へ。陶芸家の伊藤環氏の工房を引き継ぎ、福岡県にて活動。
■092-419-5674
高橋 燎 @takahashiryo91
アメリカから伝わったトレインキルンという薪窯で、トルコ釉と自然釉から生まれる青くプリミティブな作品を制作。滋賀県にて活動。
■092-419-5674
ぼくモル @bokumoru
デジタルクリエイターとしての活動の傍、植木鉢や植物をキャラクターにみたてたオブジェを中心に制作。福岡県にて活動。
■092-419-5674
マイケル・ケリー @_michael_kelley
磁器土を使用し、染付けやいっちんなどの技術で伝統的かつオリエンタルでありながら西洋文化が融合した作品を制作。石川県にて活動。
■092-419-5674
山下 太 @futoshiyamashita
阿蘇の麓にて豊かな自然がもたらす素材を用いて、阿蘇の力強さと趣深さを映したような唯一無二の作品を制作。熊本県にて活動。
■092-419-5674
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