◎6月18日(水)~7月8日(火) ※各週火曜日は午後6時終了
◎6階 ステージ6
“何時間でも過ごせる私だけの(お部屋の)一角を作る”がコンセプトの企画展・IKKAKUの参加作家の紹介です。
※こちらは2週目6月25日(水)~7月1日(火)出店の作家です。
※複数週出店の作家はほかのページと重複する場合があります。
齊藤 博之(玄窯)
出展期間:6月25日(水)~7月8日(火)
IKKAKU担当佐伯が、玄窯の齊藤博之(玄窯)さんと出会ったのは2年ほど前にコーヒーカップを購入させていただいたのがきっかけでした。寒い時期に齊藤さんのカップで飲む温かいコーヒーは自分にとって格別です。いや、コーヒーが格別というよりは、その時間も含めて特別という表現のほうがしっくりきます。形や大きさはいたって普通のカップですが、2年間使用したそのカップは最初と比べるといくらか色も変わり味が出てきました。そんな齊藤博之(玄窯)さんが植木鉢も作っておられるのは知っていましたが、今春リリースされた“ドリッパー型の植木鉢”に感銘を受け、IKKAKU出店のお願いをしました。
昨今の植物業界はというと…コレクション性が高く珍しく、高価なものが流行しているように思います。しかしIKKAKUが提案する植物の楽しみ方はそうではなく、自分が愛情を注げる範囲内のお気に入りの数株を、最大限愛でてあげるという楽しみ方です。
コーヒーを淹れるとき、ドリッパー内のコーヒー豆にお湯がいきわたるのを頭で想像します。ぶくぶくとガスが抜けてくるのを待ち、再度円を描くようにお湯を注ぐ。お湯が落ちきったら再度お湯を注ぐという行為を繰り返し5分ほどかけて一杯のコーヒーを淹れるという楽しみがあると思いますが、その行為を疑似的に植物への水やりでも再現できるのがこのドリッパー型の植木鉢です。土全体に水がいきわたり、土に張った根っこたちがそれを吸い上げ、それを栄養に植物は育ちます。そしてコーヒーを味わうように、日々植物の成長を眺めちょっとした変化をみて“愛着”が生まれる。本来あるべき人間と鉢植えの植物の関係性を思い出させてくれる素晴らしい作品です。
器と鉢、異なる世界でも同じ理念でものづくりをされている齊藤博之(玄窯)さんの作家としての作風は説得力を増してメッセージ性を訴えてきます。
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『愛着の種をまく』
器は長く愛用していると使う人の手に馴染み人に馴染んでいきます。やがては暮らしの道具から“おじいちゃんの湯呑み” “お父さんの茶碗” など人を表すモノへと変化し、茶渋さえも愛おしく思えるかけがえのない器になるのだと思います。
誰の作品かはわからないけれど好きでずっと使っている。そんな風に思ってもらえる ”うつわ” を作りたいと思っています。
■092-419-5674
「LIGHTHOUSE.PLANTS」
出店期間:6月25日(水)~29日(日)
※28,29日の週末のみ在朗
※展開アイテムの詳しい情報はブランドインスタグラム等をご覧ください。
「LIGHTHOUSE.PLANTS」が扱うユーフォルビアオベサは、すべて海外実生株。すべての株が唯一無二の風貌で、国内実生の株とはまるで異なる個性を放ちます。
また、「LIGHTHOUSE.PLANTS」自体も普通の園芸店とは異なります。取り扱う株のセレクト・選定において一般的に園芸では嫌厭されてしまう徒長や崩れた形、色などもすべて“個性”として捉え、それぞれの個体が見せる姿を彼ら独自の感性で美しさを見いだすことにより“生きるオブジェ”アートとして昇華させて提案します。
人間と同じです。人間も多様性を認められる時代になりつつあります。ジェンダーや、国際性、年齢、出自、経歴などに対する“偏った見方”というものは多くありますが、そのすべてを一度受け入れて、理解・解釈しそれぞれの良いところを自分自身の価値観でとらえていくという考え方は我々人類にとっても非常に重要なことです。
また、ユーフォルビアオベサをアート的観点から見てみると…
原産国のアフリカ大陸の美術作品は“視覚的抽象”を好む傾向にあります。多くのアフリカの美術品は、平面ではなく3次元的に体験されるよう意図されています。“作品を360度どこの角度から見ても楽しめる”、また、“360度1周して初めて、立体としてのその作品の全貌が現れる”といった特長があります。
今回のIKKAKUvol2にも「羊と山羊」所属作家として出店する、陶芸家・古賀文博氏の個展を行ったときに、ひょんなことから、“オベサって横から見てももちろんおもしろいけど、真上から見てもおもしろいよね”ということに気がつきました。一般的に植物の写真を撮るとき(特にお気に入りの作家鉢に植えた場合)、横から撮ることが多いのではないだろうか。しかしオベサという植物は3次元的にとらえることができます。いわゆる、“A面”が複数存在します。そこで上から見ても、まるでお皿に盛られたフランス料理のように楽しめるというコンセプトの鉢をオーダーして作ってもらったのがこちらの鉢です。
このように、「LIGHTHOUSE.PLANTS」の“個性をアートに昇華する考え方”とユーフォルビアオベサが持つ“美術的要素”がかけ合わさったときにおこる化学変化をぜひご堪能ください。
■092-419-5674
「TOM WORKS」
出展期間:6月18日(水)~29日(日)
※6月28日・29日はエプロンのみの販売となります。
※そのほか細かい詳細はブランドインスタグラムをご覧ください。
東京にアトリエを構えるアパレルブランド「 TOM WORKS 」は、ビンテージワークウェアとミリタリーウェアを基盤に、独自のデザインで再構築された服を生み出しています。デザイナーのシマジリサトシと小松美優が手がけるアイテムは、アンティークやドレス要素を取り入れ、無骨さの中にも上品さと洗練された雰囲気を漂わせます。特にデニム製品はブランドの核であり、伝統的なアメリカンカジュアルとは一線を画す、モダンで繊細なディテールだが美しいアンティーク要素の詰まったシルエットが特長です。
また音楽的な要素を含んでおり、ヒッピー文化に影響されています。カネコアヤノをはじめ数々のアーティストにもステージやプライベートでも使用されています。現在は、量産ラインとハンドメイドラインの2つのアプローチで展開。量産ラインでは、高いクオリティーを維持しつつ幅広い人に届けられる服を提供。一方、ハンドメイドラインは、デザイナー自らが一着一着を仕上げています。ハンドメイドならではの微妙なニュアンスや個体差は、着る人の個性と共鳴し、経年変化とともに深みを増していきます。
デザインと縫製は、互いの感性と技術が融合した唯一無二のクリエーションを生み出します。アトリエは1937年の戦前に建てられた一軒家を使用しており、ビンテージミシンなど様々なインスピレーションの断片が散らばる創造の場。そこから生まれる服は、過去と現代、機能と美が交錯する「TOM WORKS」ならではの世界観を体現しています。
■092-419-5674
「羊と山羊」
出展期間:6月18日(水)~7月8日(火)
西東京市に店舗を構える陶器やガラス作家等の工芸品を扱うセレクトショップ。“何時間でも過ごせる私だけの(お部屋の)一角を作る”がコンセプトの企画展・IKKAKUの立ち上げメンバーでもある「羊と山羊」からは、以下7名の作家が登場します。
大石 茜 @akane_oishi
宮城県での記者時代に出会った備前焼に魅了され備前焼作家に転向。
現在は高原卓史氏に師事し岡山県にて活動。
梶川 泰臣 @glass_studio_uka
会社員として働いたのち、吹きガラス作家川原有造氏に師事。色とりどりなガラスを用いた造形的な作品を制作。愛媛県にて活動。
古賀 文博 @who_gs1200ss
デジタルクリエイター、うどん屋という異色の経歴を経て陶芸家へ。陶芸家の伊藤環氏の工房を引き継ぎ、福岡県にて活動。
高橋 燎 @takahashiryo91
アメリカから伝わったトレインキルンという薪窯で、トルコ釉と自然釉から生まれる青くプリミティブな作品を制作。滋賀県にて活動。
ぼくモル @bokumoru
デジタルクリエイターとしての活動の傍、植木鉢や植物をキャラクターにみたてたオブジェを中心に制作。福岡県にて活動。
マイケル・ケリー @_michael_kelley
磁器土を使用し、染付けやいっちんなどの技術で伝統的かつオリエンタルでありながら西洋文化が融合した作品を制作。石川県にて活動。
山下 太 @futoshiyamashita
阿蘇の麓にて豊かな自然がもたらす素材を用いて、阿蘇の力強さと趣深さを映したような唯一無二の作品を制作。熊本県にて活動。
■092-419-5674
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