一般的なニットジャケットは、多くの場合スーツジャケットの縫製仕様をベースに、素材をニットに置き換えたものです。そのため、前身頃、後身頃、袖に裏地が付き、縫い代はパイピング処理が一般的です。表地がニットであるため伸縮性があり着やすいものの、一般的に袖には裏地が付いて伸びず、身頃も裏地のない背中部分以外は伸縮しません。縫い代もパイピング処理によって固定されます。

D by D*Syoukeiの設計の基本は、テーラードのパターン設計技術を生かし、裁断と縫製仕様によってニットアウターならではの快適な着心地を実現するジャケットデザインです。そのため、裏地や身頃の芯地を使用しない一枚仕立てを基本としています。これらの仕様はすべて、ニット本来の伸縮性を最大限に活かすためのものです。

テーラーメイド生地で知られるカノニコ、ゼニアグループのジャージー素材ブランドであるドンディジャージー、そしてD by D*Syoukeiが厳選したロロピアーナのジャージー素材などのコレクションをご紹介します。

イタリアのユーロジャージ社が開発した、SENSITIVEという名の特許素材は、極細ナイロンとライクラ（ポリウレタン）が結束され耐久性や安定性、回復力に優れています。
その生地にインクジェットプリントで梳毛ウールのような無地柄を施しているため、昨今のトレンドであるストレッチセットアップの快適な着心地でありながら、見た目はまるでビジネススーツを着ているかのように見える点が特徴です。

イタリアのファニフィ-チオ・ローマ社製、立体感が際立つオーバープリントジャージ。
太さの異なる糸で編み立てられたベース生地に、インクジェットプリントを施しました。
非常にソフトな風合いでありながら、清涼感のある柄のデザインが特徴です。
また、コットンはリサイクルタイプを100%使用しており、環境にも配慮しています。