17世紀からの紅茶文化を受け継ぐフランスの紅茶専門店「マリアージュ フレール(MARIAGE FRÈRES)」。 創業以来、“全てのお茶銘柄はお茶への情熱と美しさを探求する心によって生み出される”という信念のもと、幅広い品揃えでお茶の愛好家を魅了し続けています。 ブランドが提唱する“フランス流紅茶芸術”は、単なる飲み物としての枠を超え、感動と郷愁に満ちた世界へとお連れするアール ド ヴィーヴル(美しい生き方の術)。 TEA CLUB®は、そんな「マリアージュ フレール」の美学と精神を分かち合い、より豊かなお茶の世界を発見し楽しむための集まりです。
#阪急大人の学びでは、この奥深い世界への扉を開くTEA CLUB®とコラボレーションし、阪急阪神お得意様PREMIUMカード・ペルソナSTACIAカード会員様限定の特別なティー テイスティング セミナーを開催。
第3回目となる今回は、「マリアージュ フレール」が創立以来、芸術的なまでに発展させてきた、お茶と香りの奥深い結びつきを、クリスマスシーズンにふさわしい6種類のフレーバード ティーのテイスティングで紐解き、 さらにお茶を使った料理やスイーツとともに、洗練されたガストロノミーの世界を体験しました。
■フレーバード ティーの分類とテイスティング ノート
「マリアージュ フレール」のスタッフ 関さんによる案内で、まずはフレーバード ティーの多彩な世界へ。 香りづけには、お花、ドライフルーツ、エッセンシャルオイルなどが用いられますが、 「マリアージュ フレール」の銘柄は、これらを複雑に組み合わせるフレーバリング(コンポジション パフュメ)で、旅の情景や音楽といった“形のないイメージ”までをも表現しているのが醍醐味。「感じた印象に正解はありません」という関さんの言葉とともに、テイスティング ノートの使い方がレクチャーされると、会場は、未知なる香りとの出会いを待ちわびる心地よい高揚感に包まれました。
■ファンタジックなクリスマス ティーの競演
最初のテイスティングは、クリスマスのフェアリーテイル(おとぎ話)をテーマにしたロイヤル フェアリー ティーズ コレクションから、“ノエル ロワイヤル(紅茶)”と“ノエル プリンシエ(緑茶)”の飲み比べ。ベースとなるお茶が異なる創造性豊かなコンポジション パフュメの体験です。
クリスマスの王室を意味する“ノエル ロワイヤル”は、燃えるような琥珀色の水色(すいしょく)で、フルーツやスパイス、ベルガモットが香り立つ表情豊かな印象。コクが深く豪華なクリスマスの食卓を思わせる、贅沢で芳醇な香りです。
一方の“ノエル プリンシエ“は、宝石のペリドットのように明るく光沢のある水色で、バニラや赤い果実の甘い香りが広がります。釜炒り製法で発酵を止める中国緑茶特有の繊細な口当たりと、フルーティーさがマッチしたエレガントな味わいは、王子(プリンシエ)の優しさのような柔らかく気品ある余韻を残します。
■ 職人技が光る高貴な香り 白茶のジャスミンティー
3杯目は、中国福建省の銀針白茶に、ジャスミンの花の香りづけをした“テ デ マンダリン(中国高官のお茶)”。新芽の部分だけを摘んで自然に萎れさせた白茶に、夜明け前に摘んだジャスミンの花(蕾)を何層にも重ね、香りを移す工程を何度も繰り返して作られた、手間ひまのかかったお茶です。「ジャスミンの香りは、暗い夜に咲くからこそ高貴」。そんなロマンチックなエピソードや、「ベースの茶葉がおいしいからこそ、フレーバード ティーもおいしくなる」という関さんの言葉が印象的でした。白茶の繊細な甘味とジャスミンの香りが見事に調和した、職人技が光る一杯をご堪能いただきました。
■美食と奏でる、聖夜のマリアージュ
4杯目のテイスティングは、お食事と合わせて楽しむ“ガストロノミー”の体験です。中国紅茶の“ノエル アムール”は、ピンクペッパーのスパイシーさとほのかに甘いバニラとフルーツの香りが広がる、まさにクリスマスの情景の温かみを表現した紅茶です。
艶やかなソースの芳醇な香りとともにテーブルに置かれたのは、“鹿児島県産黒豚のほほ肉のブレゼ“。パリのレシピを再現したこの料理は、“お茶が主役”というコンセプト通り、柑橘やローズが香る紅茶“エレファン ブラン”を使用し、お茶の風味で素材の旨みを引き立てています。甘味とコクの強い頬肉の濃厚な味わいに“ノエル アムール”のスパイシーさとタンニンが重なり合い、口の中で素晴らしいマリアージュが完成しました。
■甘く優雅な余韻。特別なノエルを祝うフィナーレ
画像<左>ノエル マジェステ、<中央>ノエル インペリアル、<右>ノエル ロワイヤル
セミナーの締めくくりは、クリスマスのロイヤル フェアリー ティーズ コレクションの新作、“ノエル インペリアル”と“ノエル マジェステ”の2銘柄のテイスティング。
“ノエル インペリアル”は、クリスマス ティーとしては珍しい青茶(半発酵茶)がベース。柔らかな立ち上がりのフルーティーな香りに、スパイスとベルガモットの余韻が重なる、洗練された味わいです。ルイボスティー(赤茶)がベースの“ノエル マジェステ”は、カフェインフリーでありながら、果実の芳香と魅惑的なスパイスが程よく、甘い香りが王子様やお姫様からの口づけのように、そっと味覚を目覚めさせていくイメージをしているのだそう。
この特別な2銘柄とのペアリングを楽しむのは、クリスマスを代表する銘茶“エスプリ ド ノエル”のエッセンスを閉じ込めた、TEA CLUB®のために特別にご用意した“ビュッシュ サパン オ テ エスプリ ド ノエル"です。フランボワーズやストロベリーのシロップと雪に見立てたメレンゲが層をなし、抹茶のほろ苦さとマッチした、香りと食感が楽しい一品です。
一足早い“フレンチ ティーで祝うノエル”としてお楽しみいただいた特別な体験。心地よいクリスマスのBGMを聴きながら学びと発見に満ちた時間は、参加者の皆さまの心に温かな余韻を残す、甘く優雅なフィナーレとなりました。
ご参加いただいた皆さまからは、「お茶と食事やケーキとのつながり、表現の仕方など、とても勉強になりました」「関さんの紅茶に関する説明がわかりやすく、紅茶とお食事のペアリングも美味でよかったです」など、紅茶の奥深い世界に触れた感動や、ペアリングの驚きについての嬉しいお声を多数いただきました。
今回のセミナーでは、「マリアージュ フレール」が芸術的なまでに発展させてきた“お茶と香りの結びつき”を体験していただきました。お花で香りづけした伝統的なフレーバリングからコンテンポラリーな組み合わせまで、幅広くご堪能いただいた6種類のフレーバード ティーのテイスティング。それぞれの銘柄に託された想いを分かち合い、花やフルーツ、スパイスとお茶との相性を発見することで、新たな喜びを見つけていただけたのではないでしょうか。
この体験を通して、皆さまの日々のお茶の楽しみ方や選び方が、より一層豊かに広がることを願っております。
今後のイベントの最新情報は、#阪急大人の学びWEBサイトにてご確認くださいませ。
<テイスティングした6種のフレーバード ティーのご紹介>
セミナーでご案内したおいしいお茶の淹れ方をご参考に、ご自宅でも「マリアージュ フレール」の豊かな香りと味わいを感じていただければ幸いです。
※以下はすべてお湯200㏄に対する茶葉の量と蒸らし時間です。
TE9226 ノエル ロワイヤル(紅茶)/95度 茶葉2.5g 3~5分
TE9227 ノエル プリンシエ(緑茶)/90~95度 茶葉2.5g 3~5分
T8302 テ デ マンダリン(白茶)/85度 茶葉5g 7分
TE92101 ノエル アムール(紅茶)/95度 茶葉2.5g 3~5分
TE9228 ノエル インペリアル(青茶)/95度 茶葉3g 3~5分
TE9229 ノエル マジェステ(ルイボスティー) / 95度 茶葉2.5g 3~5分
上記銘柄の一部は、阪急うめだ本店B1「マリアージュ フレール」にてお取り扱いしております。お取り扱いがない銘柄や、品切れの場合もございますので、詳しくは店頭スタッフへお問い合わせください。
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