売場ニュース

①はじめてのハワイアンシャツ ちょっと父の匂いがするハワイアンシャツ。


[愛し続けるモノたち]
2022.06.27

これが父から譲り受けたハワイアンシャツ。 “Tapa”という古い時代のハワイの樹皮布に由来する柄。古銭をモチーフにしたゴールドのプラスチックボタン。一見すると胸ポケットの位置がわからないが、これは“柄合わせ”と言って丁寧なつくり方である。


なんど洗っても、父の匂いがする。そんなハワイアンシャツ。このシャツはワタシがハワイアンシャツを集めるきっかけになった一枚だ。父は鉄道員だった。(じつは祖父も鉄道員だった)その鉄道員だった父がなぜかアメリカに出張した。日本人の海外渡航自由化が1964年の東京オリンピックの年だから、恐らくそのころだ。じぶんの中の記憶ともだいたい一致している。まだ1ドル360円の時代で、海外持ち出しは500ドルまでの制限があった。決死の覚悟で父を伊丹空港まで送ったことは鮮明に覚えている。事実、大勢の職場の方々の万歳三唱に送られて父は飛び立っていった。でも50日後、帰ってきたときの父の記憶はない。あの決死の覚悟はなんだったのか(笑)

帰国した父からもらったお土産に銃剣型のペーパーナイフがあった。それは壊れるまで長くワタシのデスクの上にあった。そのほかにもお土産はあったと思うのだが、父には申し訳ないがペーパーナイフ以外は何も覚えていない。じぶんがもらったお土産よりもワタシの記憶にあったのは父が自身のために買ってきた一枚のハワイアンシャツだった。


リアル60’sのシャツ。


60年代から70年代は、日本にもメンズファッションという概念が出てきた時代だ。アイビールックの若者が街に溢れ、少し下の世代であるワタシもいつか“メンズクラブ”を愛読するようになった。その後雑誌の創刊ブームがやってきた。女性はanan、non-no、男性はPOPEYEが若者たちのバイブルだった。中でも“POPEYE”はアメリカの生活の匂いを届けてくれた。毎号、毎号が新鮮で、アメリカ流のライフスタイルやカレッジライフというものの楽しさを教えてくれた。ファッション、雑貨、スポーツ用品、クルマ、ヘビーデュ―ティー、チープシックなど新しい価値観やモノの情報が洪水のようになってきて、欲しいものが膨らんでいった。
そんな“POPEYE”の人気企画に“ハワイ特集”があったように思う。そこで見たハワイアンシャツから父が持っていたハワイアンシャツを思い出した。父にとっても思い出深いモノだろうし、無理だろうなあと思いつつ、「あのハワイアンシャツが欲しいんだけど」と、ねだってみた。そのころも父は休日などにそのシャツを着ていたので断られると思っていたが、なんと、あっさりとOKが出た。譲ってくれたのだ。


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ブランド名は「Reef made in HAWAII」。1950年代に製造されたものが多いらしいが、父が買ってきたのは1960年代半ばである。


モノを集める楽しみへ。


リアル60’sのシャツを手に入れたワタシのハワイアンコレクションが、そこからはじまった。いま何着くらい持っているだろう。ハッキリと数えたことはないがおそらく70着以上はあるだろう。
愛着、偏愛、こだわり、狂信。なんと表現して良いのだろう。ただ、金に任せてモノを集めまくることなど、ワタシにはできない。できる余裕もない。でも、そんなにバブリーなことではなくともモノを集める楽しみは味わえる。まして、いまはエコだのSDG’sだのと言われる社会だから、モノを消費していくことには抵抗があるひとも多いだろう。


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持っているもののほとんどが古いものなので繊維の痛みが進みやすい。とくに汗は大敵。一度着るとクリーニングに出し、クローゼットに吊るしておく。それでもほつれてくるので母に願って補修している。


愛し続けるエコ。


つぎつぎとモノを買わなくても自然にワタシのハワイアンシャツコレクションは増えていった。なぜかと言うと、ハワイアンシャツを集めていると知った友人たちがハワイのお土産に買ってきくれたり、じぶんが持っていたけど着なくなったものを下げ渡してくれたりするからだ。さらにはハワイのスワップミートで安く手に入れたり、西海岸や日本の古着屋でヴィンテージものを手に入れたり(これは些か高価だったりする)、いつの間にか70着以上になった。
推定だけれど、古いものは40’s、50’sのモノもある。メンテナンスが大変だけど、できるだけ袖を通すようにしている。新しいモノはあまり持っていない。全体の1割くらいだろう。ほとんどは古着だ。消費財なら「買い換えないエコ」ということだけど、嗜好品的なものだけに「愛し続けるエコ」と言えるだろう。 しかも、それは父から受け継いだ一着からはじまった。


(なるのだ編集室 田中有史)


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