雨の日には、しっとりと濡れた緑がひときわ色濃く、美しく映ります。
九州では早くも梅雨入り。
関西もそろそろ蒸し暑さが増してくる季節となるのでしょうか。
新玉ねぎ
玉ねぎの葉が自然と倒れ始めると、そろそろ収穫のサインと言われます。
玉ねぎが成長すると次第に葉(葉身)が空洞化し、倒れていきます。そうなると球(葉鞘)の部分に栄養が集中し、葉が枯れるまで球は大きく成長していくそうですが、傷みやすいので長く置いておくのは難しいそうです。
過日の天気予報では雨予報が続いていたため、人工的に先に葉を倒していました。自然と倒れるのを待たずとも、葉を倒すことで同じように球への栄養を促すことができます。しばらく置いて天気の良い日を見ながら収穫するそうです。
畑では常に空と相談しながら野菜と向き合っているのだと改めて感じます。
収穫したばかりの新たまねぎは、辛味が穏やかでオニオンスライスはみずみずさに溢れています。
火の通りも早く、ホイルで包み丸ごと蒸し焼きにしたり、ふんわりラップをかけて電子レンジで加熱するだけでも甘味が引き立ち、とろけるような美味しさです。
一方、しゃきっとした歯ごたえが残る程度の調理も美味。
調理法によって七変化する表情豊かな野菜です。
栄養面では玉ねぎの硫化アリルが変化したアリシンは疲労回復に役立つビタミンB1の吸収を助けてくれると期待されています。
今回はその新玉ねぎを使って、鶏ハムにぴったりなソースを作りました。
新たまねぎのみずみずしさと新しょうがの香りが引き立つ一皿です。蒸し暑い日には、玉ねぎソースに酢を少々加えても!さっぱりと頂けます。
新たまねぎソース
(材料)
新たまねぎ 1/2個
新しょうが 30g
塩麹 小さじ1
こめ油+ごま油 大さじ2~3
作り方
①新たまねぎと新しょうがをみじん切りにする。
全ての材料をボウルに入れ、よく混ぜる。
鶏ハム、茹で豚等にたっぷりかけて頂きます♪
輪切りのトマトや叩きキュウリ等にも良く合う、万能ソースです。
麹漬けしっとり鶏ハム
材料
鶏むね肉 1枚(皮を除く)
A塩麹 (鶏むね肉の重量の約10%)
甘酒 (鶏むね肉の重量の約5%)
作り方
①鶏むね肉を観音開きにし、Aを全体に塗る。
②ラップを2重にしてキャンディー状にしっかり巻き、さらにアルミホイルで包んで形を整える。
③冷蔵庫で30分以上(できれば半日)寝かせる。
④沸騰したたっぷりの湯に入れて5分加熱し、火を止めてそのまま余熱で火を通す。
⑤粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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