2025.7.1
7月に入り、今年は梅雨明けも早く、すでに厳しい暑さが続いています。
さすがにこの気温が続くと、人も野菜、果物も夏バテや熱中症にならないかと心配になります。
この危険な暑さ、太陽の下でたくましく育つ夏野菜にはとても元気をもらっています。水分たっぷり含んだきゅうりやズッキーニ、なす、トマトなど身体の熱をやさしく冷まし、汗で失われがちな水分補給にもぴったり。
切って並べるだけで、身体が喜ぶ一品のできあがりです。
忙しい毎日。冷蔵庫にひと品あるだけで安心と少しのゆとりがもてる「作り置き」。
今回ご紹介するのは、トマトのグルタミン酸と出汁のうま味が重なった、さっぱりなのに奥行きのある冷やし汁、和風ガスパチョです。
みょうがや新しょうがなどの香味野菜をたっぷり使い、食欲が落ちがちな夏でも食べやすく、なめこやオクラの滑らかなぬめりが、喉ごしを良くしてくれます。材料以外にも残っている野菜があれば是非加えてみて下さい。
みょうがの特有の香りには、森林浴でもおなじみの成分「αピネン」が含まれています。
リラックス効果、睡眠の質の向上、食欲、消化の促進など期待されています。
また、ゴマには鉄分が豊富に含まれ、ビタミンＣを多く含む野菜と一緒に摂ることで、鉄分の吸収率がアップします。
猛暑に疲れた身体の内側から元気をサポートしてくれる組み合わせです。
市販のごま豆腐を使えば手軽に、もちろん、手作りすれば好みの味わいに仕上げられます。
薬味たっぷり
和風ガスパチョ～黒ごま豆腐添え～
（材料）
トマト 1個
きゅうり 1本
みょうが 2～3本
新しょうが 20g
オクラ 3本
なめこ 1袋
A 水または出汁 250ｍｌ
だし醤油または薄口しょうゆ 大さじ1と1/2～２
黒ごま豆腐 （市販の胡麻豆腐やじーまみ豆腐等）
黒練りごま 30ｇ
くず粉 30ｇ
水 250ｍｌ
塩 ひとつまみ
作り方
①トマト、きゅうり、みょうが、新しょうがは7㎜角に切る。
②オクラとなめこはさっと湯通しし、水気を切る。オクラは薄切りに、なめこは食べやすい大きさに切る。
③保存容器にAと①②を入れて混ぜ、冷蔵庫で冷やす。
④黒ごま豆腐を作る。鍋にくず粉、塩、水加え良く混ぜる。さらに黒練りごまを加えて良く混ぜる。
⑤中火にかけてヘラで絶えず混ぜる。とろみが出てきたら弱火にして（泡だて器に持ち替え一度でまぜると滑らかになります）艶が出て鍋底にヘラの筋が残る程度まで練る。
⑥ラップの上に落として茶巾絞りにし、輪ゴムで止めて氷水に落とし冷やし固める。
⑦器に③を注ぎ、黒ごま豆腐を添える。お好みで練りわさびを少し添えても美味。
7月7日七夕ですね。
この和風ガスパチョをそうめんにかけて、涼やかなに盛り付ければ、季節感溢れる「七夕そうめん」として食事の〆にもオススメです。お子さまと一緒に、星型に抜いた野菜や薄焼き卵等を飾っても♪
＜プロフィール＞
伊藤 由香 （いとう ゆか）
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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