2025.6.26
知っておくと安心な“魚の扱い方”
忙しい日でも、魚を安心して調理できるよう、覚えておきたい“料理のツボ”をご紹介します。
青魚の臭みを消してふわふわにする料理のツボ
調理前に、酢水に10分未満で浸しておくと身がふっくらとやわらかくなり、焼いたり揚げたりすると食感がふわふわに。
特に冷凍魚の場合、ラップに魚と酢水を入れ包み込むと解凍スピードが上がるので一石二鳥です。
淡白な白身魚の場合は酸味が強くなりすぎるので3∼5分までにしましょう。
（酢に含まれる成分が、魚特有の臭み（トリメチルアミン）をやさしく中和してくれます。
加熱することで、酢の酸味はほとんど感じなくなり、香りだけがほんのり残ります。）
旨味が増す調理法
焼き調理には片栗粉をまぶしてカリッと仕上げると、旨みを閉じ込めてより美味しく。
「知っているだけで、食卓がもっとラクに、もっと美味しくなりますよ。」
冷凍鯖（サバ）で簡単・上質おつまみ【鯖とオレンジ、ピクルスの南蛮ソース】
上品な香りと、ふわっとやさしい食感
オレンジの果汁には、たんぱく質をやわらかくする働きがあるため、鯖の身がふっくら、やさしい口当たりに仕上がります。
また、ピクルスのほのかな酸味と香味野菜のアクセントで、「南蛮漬け＝和食」という枠を超えた、上質な“ワインにも合う前菜”です。
☑ 表面はパリッと、身はふっくら
☑ お弁当にも、休日のブランチにも◎
材料（１人分）
［酢水］水…大さじ2・酢…大さじ1
・鯖（冷凍・切り身）…半身1枚分
・ブラックペッパー…少々
・片栗粉（または薄力粉）…適量
・オリーブオイル…大さじ2（揚げ焼き用）
・ズッキーニ…1/5本
・オレンジ…1/4個分
南蛮ソース
・米酢…大さじ1
・はちみつ…小さじ1
・ピクルス（刻み）…大さじ1
・オレンジ（果肉＆果汁）…1/4個分
・カレー粉…少々
・オリーブオイル…大さじ1
≪作り方≫
1.冷凍鯖に［酢水］を振りかけ、ラップに包み10分置いて解凍する。）
2.オレンジをくし切りし、果汁を絞る。
3.1の水気を拭いて骨を取り、ひと口大に切りブラックペッパーをふって薄く粉をまぶす。
4.フライパンにオリーブオイルを熱し、皮目を香ばしく揚げ焼きする。（裏返して１分、火を止め更に2分置く。身は余熱で火を通す事でふっくらする）
5.南蛮風ソースの材料をすべて混ぜ合わせておく。
6.4の残った油でズッキーニを焼く。
7.お皿にズッキーニ、鯖、オレンジを盛り付けて南蛮ソースをかけて完成。
※すべての材料を保存容器に並べ、南蛮風ソースをかけ冷やしても美味しくいただけます。（保存おかず）
※ピクルスの代わりにきゅうりのお漬物や、柴漬けなどお好みの物を刻んでアクセントに！（入れなくても作れます）
最後に...
鯖（サバ）は、ごく日常的な魚でありながら、“知るほどに好きになる”奥深さを秘めています。
“知るほどに好きになる”奥深さを秘めています。
産卵前の春は脂がのっていて、産卵後の初夏は身が引き締まってさっぱりしています。また、餌を良く食べる秋は脂がのってふっくらしています。季節によってそれぞれ身に変化があり色んなお料理ができ、年中楽しめる魚です。
手軽で上質、そして美味しい。
そんな暮らしのひと皿を、ぜひご家庭でもお楽しみください。
素材の良さを活かしたシンプルレシピや、季節を大切にした「とっておきの美味しさ」をご紹介しています。
次回もまた、旬の食材で、簡単で上質な毎日を彩るご提案をお届けいたします。
≪プロフィール≫
つちだ縁（つちだゆかり）一児の母・現在子育て中でリアルメニューを発信。自身の料理教室でも“食卓から子供の健康を育む”をテーマに講座を展開中。プロの料理人の長年の経験を活かし、家庭でも手軽に簡単にできるテーブル映えする記念日料理がメイン。創作メニューを得意とし、日常生活より素敵にアレンジする“料理のツボ”を研究・提案し続ける。
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