素晴らしい新春をお迎えのこととお慶び申し上ます。
本年も野菜果物の作り手から作り手へ伝わる優しさを大切にしながら、野菜果物の魅力を皆さまと分かち合い、楽しむ場を共につくっていけるよう励んでまいります。
さて、お正月に食べ過ぎた胃腸を調え、無病息災を願って食べられる「七草粥」。その七草のひとつである「すずしろ」は私たちに身近な大根のことです。大根には、消化を助ける酵素ジアスターゼが豊富に含まれています。また大根は部位によって味わいや水分量、含まれる栄養素が少しずつ異なります。
・上部:甘味があり、水分がやや少なめで食感もしっかり。サラダや大根おろしにピッタリ。
・中部:水分が豊富で太さが揃い、煮物に最適。
・下部:辛味が強く、辛味大根おろしや、お漬物に向いています。
ジアスターゼは特に下部に多く、一方ビタミンⅭは上部や皮、皮に近い部分に多いと言われています。どちらも熱には弱いため、意識して摂りたい場合は大根おろしやサラダなどの生食がオススメです。今回は、お正月料理で型抜きした後の大根なども無駄なく使える一品として、お正月明けによく頂く、優しい風味がじんわり広がる大根餅をご紹介します。
以前は、大根を蒸し煮にしてから※と水分を火にかけ、さらに蒸すレシピをご紹介しましたが、今回は混ぜて焼くだけでも、時間があれあ蒸して翌日以降焼くこともできる、より手軽で使い勝手の良い作り方にしました。
混ぜて焼くだけ大根餅
【材料】
大根 200g(皮はつけたままでも薄く剥いても)
米粉 50g~
白玉粉 50g(米粉だけより柔らかさが出ます)
塩 少々
※具材例桜エビ ちりめんじゃこ、ハム、ベーコン、焼き豚、明太子、青ネギ、生姜、ごま、青のり等
【作り方】
フライパンだけで作る場合
①大根はすりおろして、ざるに移し汁気をボウルに切る。
※鬼おろしを使うと水分が出にくく、甘味を感じ食感も残ります。型抜き後の大根など半量はせん切りにするのも良いです。
②ボウルに米粉、白玉粉、大根、具材を加え混ぜる。
※大根の汁で生地のかたさを調整。ひとまとまりになる程度のかたさ
③6~8等分にし、丸く成形する。
※手に油をぬると成形しやすい
④フライパンに好みの油(分量外)を熱し、蓋をして弱めの中火で両面を焼く。
蒸してから作る場合
①②は同じ。③クッキング―トを敷いた型に入れ、蒸気の上がった蒸し器で30分~40分蒸す。
④粗熱を取り、冷蔵庫で冷やしてから型から出して好みの厚さに切り、油を熱したフライパンで両面焼く。
※型から出した大根餅は包丁を濡らしながら切ると切りやすいです。
そのままでも、酢醤油やからし醤油を添えても。カリッ、もっちりトロッとした食感の中に、ほのかに大根のやさしい味わいをが感じられます。冷凍もできるので小腹がすいた時のおやつにもおすすめです。
大根餅は、旧正月や年越しに家族で食べる縁起物として中国、香港、台湾で親しまれてきたものですが、日本でも郷土料理として発展してる地域もあるようです。伝来の古い野菜旬の「大根」パワーを取り入れて、胃腸をすっきり整え、皆さまの一年が健やかで幸多きものとなりますようお祈りいたします。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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