楽しませてくれた桜の季節に続き、若葉がいきいきと芽吹く美しい季節となってきました。
春から初夏にかけての畑では、ブロッコリーや菜の花が、次の野菜へとバトンを渡すかのように黄色の花を咲かせていました。
そしてその後を追うように、豆類の愛らしい白や紫の可憐な花が咲き誇り、季節はやさしく移ろっていきます。
スナップえんどう
アメリカ生まれのスナップエンドウは、さやのシャキシャキとした軽やかな歯触りと、豆のやさしい甘みを同時に楽しめるこの時期ならではの旬野菜。現在では日本の食卓にもすっかり定着し、春を彩る野菜として並びます。
実は、栄養面でもとても優秀。緑黄色野菜並みのβカロテンやビタミンCを豊富に含み、加えて豆類ならではのたんぱく質やビタミンB群、必須アミノ酸もバランス良く含まれています。莢のみずみずしい歯ざわりと甘い豆は、茹でるだけで大人から子どもまでスナック感覚で食べられる手軽さも嬉しいポイントです。
筋は、さやの先端(花落ち)から引いて取ります。包丁で軽く切込みを入れ手がかりにすると、仕上がりもより美しく整います。
茹でる際は、沸騰したお湯(好みで塩を加え)に入れて短時間で。
その後水にはさらさず、ザルに上げて自然に冷ますおかあげがオススメです。余分な水分が切れることで、サヤと豆の風味の豊かさをより深く味わうことができます。
みずみずしいスナップえんどうに、なめらかな和え衣をまとわせ新緑に季節にぴったりな、素材の持ち味を引き立たせる優しい一皿を作ってみました。
スナップえんどうのシンプル白和え
①木綿豆腐は沸騰した湯で3分ほど茹で、ざるに上げてペーパーに包みしばらく置き、水切りをする。(電子レンジで加熱でも可)
②豆腐をすり鉢や泡だて器、フードプロセッサー等を使って滑らかにクリーム状にし、塩でシンプルに味を整える。
③茹でたスナップえんどうは、1/3量のさやを開き、食べやく切って②と和える。
上記のシンプルな和え衣に細切りにしたハムを加え、仕上げに黒胡椒を挽いても!少しの変化でも、シンプルな和え衣に奥行きが生まれて白ワインにもよく合います。
さて、兵庫六甲こだわり野菜の会の生産者の方々が育てられている、尼崎の武庫一寸空豆も、もうすぐ短い旬を迎えます。新緑から夏へ。季節をつなぐ楽しい「豆のリレー」がはじまります。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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