梅雨が明け、夏本番を迎えました。
朝からまとわりつくような湿気に、蝉の鳴き声、照り付ける強い日差し。これから続く暑さを思うと、台所に立つ時間もできるだけ短くしたくなります。
そんな夏の食卓で頼もしい味方になってくれるのが、今まさに旬を迎えているトマトです。
トマト
真っ赤に熟した夏のトマトは、この季節ならではの夏らしいフレッシュなおいしさが楽しめます。
赤い色素成分のリコピンは、強い抗酸化作用をもつことで知られています。
紫外線を浴びる機会の多い夏に積極的に取り入れたい機能性成分のひとつです。
リコピンは、すりおろしたり、ミキサーにかけたり、加熱や冷凍によって細胞が壊れることで利用されやすくなり、さらに油と一緒に調理することで吸収されやすいといわれています。
スープやジュース、焼きトマト、煮込み料理、ソースなどさまざまな調理法で自然に取り入れられるのも魅力です。
また、冷凍したトマトを丸ごとすりおりせば、かき氷のようにシャリシャリ感から、即、口の中で溶けていき、その後のトマトのうま味の余韻がたまりません。
暑い日に試していただきたい、夏ならではの楽しみ方です。
リコピンは皮周辺に、うま味成分のグルタミン酸は種の周りに多く含まれるといわれています。
皮も種も含め、丸ごと味わうことで、トマト本来のパワーと美味しさが存分に発揮されます。
一般的に赤く熟したトマトほどリコピンも豊富です。
夏場は高温の影響で、品種によっては完熟前に収穫されることもあります。
購入後、常温で少し追熟させ赤みが増してから冷蔵庫へ入れると、よりおいしくいただけます。
さて、朝のうちにミキサーにかける、またはすりおろして冷蔵庫で冷やしておけば、夕食にはひんやり冷たいスープのできあがり。
トマトに含まれるペクチンや食物繊維のおかげで自然なとろみが生まれ、火照った体にすっと染み渡ります。旬のトマトならではの爽やかな酸味とうまみが重なり、暑さで疲れた身体を癒してくれる一杯です。
冷たい料理が恋しくなる時期ですが、鍋やフライパンに夏野菜と魚を並べて蒸すだけのシンプルな一皿もおすすめです。
野菜の水分でふっくら仕上がり、夏野菜のフレッシュで素直な甘みが味わえます。
オリーブオイルををごま油に替え、オリーブとケイパーの代わりに豆鼓を使い、仕上げに新しょうがや青ネギ、コリアンダーを添えれば中華風の味わいも楽しめます。
暑さと共に夏野菜が美味しい季節がやってきました。旬の力で手軽な夏の食卓を楽しみましょう。
白身魚と夏野菜の白ワイン蒸し
彩り豊かな夏野菜の旨みを凝縮した一皿
材料(2人分)
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切り身魚2尾
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トマト (ざく切り)1個
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ズッキーニ (輪切り)1本
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玉ねぎ (みじん切り)1/8個
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にんにく (みじん切り)1/2片
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オリーブ6個
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ケイパー大さじ1/2
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白ワイン または 酒大さじ2
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オリーブオイル + バター適量
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塩、こしょう各少々
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バジルなど (あれば)適宜
💡 ワンポイントメモ
お好みで、冷蔵庫にある夏野菜を加えても美味しく仕上がります!
今回は、アクセントにみょうがやししとうを加えています。仕上げに一番上にのせると、色鮮やかに仕上がっておすすめです。
①切り身魚に塩、こしょうをししばらく置き、出た水分を拭き取る。
②鍋にオイルを薄くひき、トマト、ズッキーニを並べ軽く塩をふり、玉ねぎ、にんにく、オリーブ、ケイパーを散らし、その上に切り身魚をのせ、オリーブオイル、好みでバターを散らす。(バターを加えるとトマトの酸味がまろやかになり、コクのある味わいに仕上がります)
③白ワイン(または酒)を加え、蓋をして強火で8分程蒸す。
伊藤 由香 (いとう ゆか) 野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。