暦の上では立秋を迎えるころですが、危険なほどの日差しが照り付ける毎日。
夜空に打ちあがる花火に夏の風情を感じながらも、既に涼しい季節が待ち遠しくなります。
そんな暑さにも負けず、夏野菜は最盛期。
今回は、夏に食べたくなるスパイスカレーにぴったりの夏野菜の副菜を3品ご紹介します。どれも店頭で手に入りやすいスパイス。下準備を済ませたら、ひとつのフライパンで順番に炒めるだけです。フライパンは洗わず、そのまま次の調理へ。玉ねぎをじっくり炒める代わりにフライドオニオンを使えば、手軽にコクとうま味をプラスできます。
スパイスの香り、彩り、ほどよい辛みや酸味が加わり、いつもの夏野菜がひと味違ったおいしさに。
今回ご紹介する副菜は、かためにゆでたバスマティライスとスパイスで漬けた鶏肉を重ねて蒸し炊きにするビリヤニに添えて楽しんでいます。もちろん、市販のカレーやいつものカレーの付け合わせにもよく合います。
彩り豊かな夏野菜の副菜が加わるだけで、一皿で見た目にも満足感のある夏のごちそうプレートが完成します。
なすは高温の油を通すと甘味が引き立ち、美味しさを閉じ込めてくれます。
抗酸化が期待される皮に含まれるアントシアニン(ナスニン)は油と調理すると色落ちを抑えながら、とろけるような果肉になり、油と相性の良いなすの魅力を味わえます。
今回はビネガーとココナッツを合わせ、どこか異国の風味を感じる味わいです。
なすのビネガーマリネ
- なす小2本
- ココナッツファイン(またはパウダー)大さじ2
- 粒マスタード小さじ1
- 塩小さじ1/2
- 砂糖小さじ1/2
- 白ワインビネガー大さじ2 (30ml)
- 水大さじ3 (45〜50ml)
- ターメリック少々
- フライドオニオン大さじ2
- 油適量(炒め用)
- 小鍋に A と B をいれておく。
- フライパンに多めの油を熱し、なすを炒める。ターメリックとフライドオニオンを加える。
- ①の鍋に火をかけ、ひと煮立ちさせたら②のなすを加え和えて火をとめる。
オクラならではのやさしい粘りとじゃがいものホクホク感は相性抜群。ターメリックで色づいたじゃがいもが食欲をそそります。
辛味がポイントですが苦手な方は唐辛子を控えめにすると食べやすくなります。
オクラとじゃがいものスパイス炒め
- オクラ6〜8本(小口切り)
- じゃがいも大1個(蒸して角切り)
- ターメリック小さじ1/3
- 塩小さじ1/3
- 粗く刻んだ唐辛子少々
- 油適量(炒め用)
- 炒める前にボウルにオクラ、じゃがいも、A を合わせてよく和えておく。
- 油を熱したフライパンで炒める。
空心菜は、夏の貴重なβ-カロテンが豊富な葉野菜です。軸の太いところは縦半分に切り、あらかじめ、調味料と合わせておき、強火で手早く炒めることで、シャキっとした歯応えを残したまま仕上がります。
トマトの酸味がアクセントになり、カレーともよく合います。
空心菜の炒め物
- 空心菜一束
- トマト1/2個
- にんにく(すりおろし)少々
- しょうが(すりおろし)少々
- 塩(または塩麹)適量
- フライドオニオン大さじ1
- 油大さじ1/2
- ボウルにすべての材料(カットした空心菜・トマトと A )を合わせ、和える。
- フライパンを熱し、一気に炒める。
おまけの簡単副菜です。
半分に切って種を取り、角切りにしたきゅうりを軽く塩もみをし、水気をしぼります。ギリシャヨーグルトと合わせ、仕上げにクミンシードを散らせば、インド料理でおなじみのライタサラダです。
みずみずしくポリっとしたきゅうりの食感とヨーグルトの爽やかな酸味が、スパイスカレーの風味をやさしく包み込んでくれます。紫たまねぎの酢漬けは以前「漬ける」でご紹介させて頂いた電子レンジで作ったものです。
変わらず厳しい暑さが続きますが、季節の恵を味わえる、夏ならではの食卓を楽しみたいものです。
伊藤 由香 (いとう ゆか) 野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。