秋空が広がり、続く長雨からようやく過ごしやすい10月となりました。
新米入荷の文字を目にするようになり、秋の食材に合うすだちを始め、栗や柿と並び、
実りの秋の訪れを実感します。
秋の味覚と言えば、、、
松茸 を思い浮かべる方も多いでしょうか。
店頭に並ぶ立派な松茸を眺めつつ、今回は身近なきのこで秋の一品を。
きのこは数種類を組み合わせることで、香りだけでなくうま味が重なり、味わいと食感豊かに
仕上がります。きのこは冷凍保存できるのも嬉しいところ。
使いやすい大きさに切ったり、ほぐしたりして冷凍しておけば、凍ったまま料理に使えます。
冷凍によって細胞が壊れるため、加熱したときにうま味を引き出しやすくなります。
さぁ、新米の季節。
今年は炊飯器や鍋でなく、蒸篭でふっくら蒸しあげてみました。
数種類のきのこに秋鮭、ほっくりとした初栗を合わせて。
いつもの炊き込みご飯とはまたひと味違う、秋の実りを散りばめた吹き寄せのような蒸しご飯です。
食卓で蒸篭の蓋を開ければ、立ち上る湯気とともに、蒸し上がったきのこの香りがふわり。
秋色の具材が重なり、見た目も小さい秋がいっぱいのご飯です。
鍋で炊くいつもの炊き込みご飯とは違い、米の粒の輪郭を感じるような、具材もふっくらとした仕上がりです。
蒸すのが難しい場合は、水分量を調整して炊飯器でお試し下さい。
せいろで作る
秋の吹き寄せ蒸しご飯
材料
新米 2合
秋鮭 2切
栗 6から8個
きのこ
白舞茸、しめじ、生しいたけ 合わせて150g程
秋鮭下味
酒、薄口しょうゆ 各小さじ2
A だしまたは水 150~180ml
薄口しょうゆ 大さじ1
酒 大さじ1
①米は洗ってたっぷりの水に30分~1時間ほど浸水させる。
(蒸す場合は浸水はとても大切。ただし新米なので長時間の浸水には注意)
ざるに上げて水けをきる。
②栗は皮ごと熱湯で3分ほど茹で、粗熱がとれたら鬼皮と渋皮をむき水にさらす。
③白舞茸は大き目に割き、しめじは小房に分け、しいたけは石づきを取り薄切り、石づきは手で割く。
④秋鮭は大き目の一口大に切り、下味に漬ける。
⑤蒸篭にクッキングシートを広げ、米を真ん中を少しくぼませて広げる。
(均一に蒸気がまわります)
蒸気の上がった鍋にのせて15分蒸す。
⑥一度お米をほぐし温かいAを100mlを全体にまわしかけ、秋鮭の汁気を軽く切り、白舞茸、しめじ、椎茸、栗とともにのせる。再び蓋をして15分ほど蒸す。
⑦米の硬さを確認し、芯が残っていればAの残り50~80mlをまわしかけ、更に5分ほど蒸す。
米がふっくらと蒸し上がり、鮭に火が通ったら10~15分程蒸らして完成。
蒸らし終わったら鮭の皮を除き、三つ葉をあしらう。
伊藤 由香 (いとう ゆか) 野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。