◎7F 山田平安堂
こんにちは。日本の手仕事編集スタッフの山中です。
夏といえば。。。
青く広がる空、もくもくと立ちのぼる入道雲、セミの鳴き声に
冷たい飲み物が恋しくなる季節ですね。
扇風機の風に当たりながら、冷えたグラスを片手に一息つく
何気ない夏のひとときが、少しだけ特別に感じられる瞬間です。
そんな夏の風景に、ぴったりなのが「切子」。
ガラスの立体的な模様にキラキラと光がはねかえり、
見ているだけでも涼やかで気分が上がります。
売場ニュース
そもそも切子とはどういったものなのでしょうか。
切子とは、ガラスの表面に彫り模様を入れて装飾する技法、またはそのガラス製品のことです。
透明なガラスに、金属製の砥石を使ってこすりながら溝を彫ることで、
シャープで美しい幾何学模様を描いていきます。
すべて職人の手作業で行われるため、ひとつひとつ表情が異なり、
光りの当たり方によってキラキラと輝くのが特徴です。
中でも、東京の「江戸切子」、鹿児島の「薩摩切子」が有名で、
皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
今回は、その中から山田平安堂で取扱っている「江戸切子」をご紹介したいと思います。
江戸時代後期、ガラス問屋の加賀屋久兵衛らで海外のガラス製品に
切子細工をしたのが「江戸切子」のはじまりといわれています。
現在では東京都の伝統工芸品・国が指定する伝統工芸品に指定されていて、
実は、東京スカイツリーの内装にも採用されているんですよ。
江戸切子の伝統紋様は種類が多く、それぞれに意味があります。
例えば、「菊繋ぎ」には長寿・健康、「矢来」は魔除けを表し
「八角籠目」は幸運を引き寄せ悪いものを取り除く意味がこめられています。
そして色も赤・青・透明が定番ですが、黄色・緑・紫といった
オリジナリティのあるものもあります。
また、現代の技術とともに生まれた「黒」はモノトーンでモダンな雰囲気が 魅力ですが、
江戸切子は色が濃いほどカットが難しいといわれており、黒は職人の技術の高さが
感じられる色といえます。
◆八角篭目文様 オールド 黒 【桐箱】 Ф86×H96/300ml 1客 66,000円
※店頭に在庫がない場合は、お取り寄せにお時間を頂戴する場合がございます。
切子に使われるガラスには、主に「ソーダガラス」と「クリスタルガラス」が あります。
「ソーダガラス」は比較的軽くて硬めのガラスで、日常的なガラス製品にも よく使われています。
硬さゆえにカットの線がシャープに仕上がるのが特徴で スッキリとした印象の模様が楽しめます。
「クリスタルガラス」は鉛などの酸化物を含んだガラスで、 透明度が高く美しい輝きが魅力です。
また、氷をいれたときグラスに当たる音も美しいのですよ。
やや重みがありますが、柔らかめの素材のため、深く繊細なカットや滑らかな
グラデーションが生まれやすく、上質で華やかな印象を与えるガラスです。
《クリスタルガラス彩》
◆万華鏡菊繋ぎに玉重文様 タンブラー【桐箱】※ペア箱のご用意がございます。
Ф78×H100/390ml
瑠璃 1客55,000 円 金赤琥珀 1客57,200 円 緑琥珀 1客55,000 円
※店頭に在庫がない場合は、お取り寄せにお時間を頂戴する場合がございます。
どちらにも魅力があるので、お好みで選ぶのも楽しいです！
使うシーンや雰囲気に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
切子は日常使いはもちろん、特別なシーンでも活躍します。
グラスは冷たいお茶やお酒、カクテルを注げば、飲み物の色とガラスの色が 美しく映え、
いつもの一杯が特別な時間に変わります。
小皿などは前菜やデザートを盛り付けると、料理を引き立てる器としても大活躍。
和洋問わず、食卓を上品に彩ってくれます。
また、インテリアとして光が当たる場所に置けば、カット面が光を反射して
キラキラと輝き、お部屋に涼感と華やかさをプラスしてくれます。
高級感がありながら実用的な切子は、誕生日や結婚祝い、
海外の方へのギフトにも喜ばれています。
いかがでしたか。
切子は、見た目の美しさだけでなく、
使うたびにちょっと特別な気分にさせてくれるアイテムです。
いつもの食卓やお酒の時間を、少しだけ贅沢にしてみませんか？
お気に入りの一品が、きっと暮らしに彩りを添えてくれるはずです。
LINEでもお問い合わせいただけますので、ぜひご利用ください。
※記事に掲載されたイベント情報や商品は、売り切れ・変更・終了する場合がございます。
※売り切れの節は、ご容赦ください。
※表示価格は、消費税を含んだ税込価格です。