ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか。
4月中旬から5月初旬の家庭菜園の畑ではスナップエンドウが最盛期を迎えていました。
スナップエンドウは、豆科エンドウ属の野菜で、熟した豆は「青えんどう」、若い芽は「豆苗」として親しまれています。
実とさやの両方を食べられるスナップエンドウは、カロテンやビタミンCを豊富に含む緑黄色野菜。
グリンピースほどではないものの、たんぱく質、糖質、食物繊維もバランスよく含まれており、まさに“いいとこどり”の食材。
茹でるだけでも、シャキシャキとした食感と甘みが楽しめます。
このスナップエンドウが終わりを迎える頃、今度はそら豆が最盛期に。
そしてそのあとを追うようにさやいんげんが旬を迎え春から初夏にかけて豆類が次々と畑を彩ってくれます。
さやいんげん
さやいんげんは、豆科インゲンマメ属の植物で、熟した豆は「いんげん豆」。
野菜としていただく若いさやにも、豆と野菜両方の栄養が詰まっており、こちらも緑黄色野菜に分類されます。
画像は高知県産のいんげんです。
「すじなし豆」として知られる品種で、すじ取りの手間がなく、やわらかくて食味も抜群です。
若採りされた柔らかないんげんは、天ぷらにしても絶品。軽く衣をつけてさっと揚げ、塩をひとふりすれば、ポリポリと何本でも食べたくなる一品になります。
さて、そろそろ近郊でも収穫が始まる新じゃがいもを蒸してマッシュし、炒めた新たまねぎと、軽く茹でたいんげん・そら豆を加えて、カレー粉と塩で和えました。
春から初夏の豆の恵みをぎゅっと詰め込みんだ季節のサモサです。
画像は一口サイズですが、たっぷり詰めて大きなサモサにしても♪
トマトのうまみと酸味が優しい「トマトのコンキャッセ」を添えて彩りも味わいました。
【材料】(12個分)
<サモサの具>
新じゃが(中) 2個(約250g)
新たまねぎ 1/4個
いんげん 12~16本程
そら豆(さやから出して) 12~15粒程度
ドライトマト(戻し粗みじん切り) 1枚
カレー粉 大さじ1
塩 小さじ1/2
オリーブオイル 小さじ2
<包む用>
餃子の皮または春巻きの皮、水溶き小麦粉(接着用)、揚げ油
<トマトコンキャッセ>
トマト 1個
塩 ひとつまみ
黒こしょう 少々
レモン果汁 小さじ1/2(お好みで)
【作り方】
① 具材の準備
・新じゃがいもは皮ごと蒸し、熱いうちに皮をむいてマッシュする。
・新たまねぎはみじん切りにして、オリーブオイルでしんなりするまで炒める。
・いんげんはさっと塩茹でして5mm幅に刻む。
・そら豆は塩茹でして薄皮をむく。
② 具材を混ぜる
ボウルにマッシュしたじゃがいも、新たまねぎ、いんげん、そら豆を加え、カレー粉と塩で調味する。全体がまとまるようにしっかりと混ぜる。
③ 包んで揚げる
餃子の皮に適量の具をのせ半月型に包む。端と端を水溶き小麦粉でしっかり閉じる。中温の油で、こんがりと色づくまで揚げる。
④ トマトコンキャッセを作る
トマトは湯むきし、種を取り除いて粗みじんに刻む。オリーブオイル、塩、黒こしょうで軽く和える。
⑤ 盛りつけ
揚げたてのサモサに、トマトコンキャッセを添えて盛り付ける。お好みでパクチーやミントを添えても。
皮を2枚重ねにすることで更にパリッと香ばしい食感になりますよ♪
豆のホクホクとした甘みとポリポリ食感、そしてトマトの酸味と合わさることで、後味はすっきりと軽やかです。
ひと口で季節を味わえる、前菜にぴったりの一品です。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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