◎4階 えほんのへや
こんな絵本があるのをご存知でしょうか。
タイトルはそのままずばり『かんじるえ』
『かんじるえ』
作・絵/大谷 陽一郎
福音館書店
絵本の中には移り変わる夏の情景が広がります。
海水浴に来た親子でしょうか。
来る波に足をつける女の子
貝を拾う男の子
砂浜を走る犬
空を飛ぶ鳥
突然の夕立
雨上がりの虹…
言葉はありません。
絵もありません。
そこにあるのは「漢字」
そう。この絵本は全て漢字で描かれているのです。
例えば青い空は全て青色の文字で「空」と書かれています。そこにある雲は「雲」という漢字でびっしりと埋め尽くされています。
犬は「毛」で覆われていますが、「足」や「尾」「耳」「口」「目」「鼻」「舌」「手」で構成されています。面白い。
絵の中に何個漢字が隠れているかを探して遊んだりしても楽しそう。
巻末には絵をつくっている漢字が紹介されていて答え合わせもできますよ。
夏休みの宿題のヒントにもなるのでは。
表紙にある大きな手。赤く腫れていてどうやら蚊に刺されたようです。どこかに「蚊」がかくれているかもしれません。
百聞は一見に如かず。この発想、この面白さ。ぜひ絵本を手に取って体感いただきたい一冊です。
<プロフィール>
絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持される。
インスタグラム @fuwahane ←こちらをクリック
※記事に掲載されたイベント情報や商品は、売り切れ・変更・終了する場合がございます。
※売り切れの節は、ご容赦ください。
※表示価格は、消費税を含んだ税込価格です。