【魔法のしっとり食感】鶏むね肉のビール煮込みで、いつもの食卓に特別な彩りを
美味しさは、ちょっとした「冒険」から生まれる
“鶏むね肉はパサつく”そんな固定観念を、今日で手放してみませんか? 今回ご紹介するのは、意外な組み合わせが織りなす、驚くほどまろやかな一皿です。それは、普段何気なく手にしているビール。
ビールの炭酸と酵母が、まるで魔法のように鶏むね肉の繊維を優しくほぐし、しっとり感を引き出します。
ビールの苦味は煮込むうちに消え、代わりにあらわれるのは、奥深いコクと芳醇な香り。
あなたの料理のレパートリーに新しい風を吹き込みます。 週末のブランチに、大切な人とのディナーに。
ゆっくりと火を入れる時間も、心を満たす豊かなひとときです。
■材料(2人分)
•鶏むね肉…2枚
•ニンニク…1片
•玉ねぎ(大)…1個
•人参(大)…1/2本
•オリーブオイル…大さじ1
下味(A)
•塩、こしょう…少々
•はちみつ…小さじ1
(B)
•ビール…350㏄
•水…50㏄
•コンソメ固形…1/2∼1個(お好みで調整)
•ローリエ…1枚
•酢…15㏄
•砂糖…15g
■作り方
1.玉ねぎ、人参はみじん切りにします。鶏むね肉はフォークでさしてお肉の繊維を切っておきます。
(A)お肉の両面に下味を付けます。このひと手間で味が染み込みやすく、柔らかくなります。
2.鶏むね肉を皮目から焼き、両面に焼き目を付け一度取り出します。その鍋にオリーブオイルを足しニンニクをサッと炒めます。玉ねぎと人参をしっとりあめ色に炒めます。
3.鶏むね肉を加えビールを注ぎ、(B)を加え蓋を少しずらして弱火でコトコトで40分ほど煮込みます。(途中で何度か鍋底が焦げない様に混ぜましょう。)
4.水分が8割ほどに煮詰まり、鶏むね肉が柔らかくなったら、塩こしょう(分量外)で味を調えて完成です。
■お肉は煮てから切る?切ってから煮る?
煮てから切る事がおすすめです。切ってから煮るよりも大きく仕上がります。
■柔らかくなるのはなぜ?
実は⁉お肉の下処理と下味付けがお肉を柔らかくする肝。
そしてお肉を更に柔らかくする炭酸とアルコールが主となるソース。
煮込むときは蓋は少しだけ隙間を開けて、グツグツよりもコトコトで。
■盛り付けとアレンジのヒント
出来上がった煮込みは、マッシュポテトやバゲットを添えて。ソースをたっぷりと絡めてお召し上がりください。 お好みでキノコ類を一緒に煮込んでも美味しく仕上がります。
スポーツ好きな我が家は、鶏肉料理が好みで鶏!
■ビールの種類何が良い?
色んなビールに代えて作ると、もっと楽しいですよ。
一般的な日本のビール(ピルスナー)で作ると、あっさりだけどコクもある。
発泡酒で作ると野菜の色が引き立ち、あっさり感が強めに仕上がります。
パンチをきかせた大人の味わいがお好きなら、黒ビール(スタウト)で!
■子供でも食べれますか?
コトコト煮込んで作るとアルコールは完全に飛んで旨味とコクだけが残ります。
我が家は小学生の子供が何回もお替りをする程、食べやすい煮込みのお料理です。
食卓がぱっと華やぐ、この特別な一皿。 あなたの「丁寧な暮らし」に、新たな喜びを添えてくれますように。
≪プロフィール≫
つちだ縁(つちだゆかり)一児の母・現在子育て中でリアルメニューを発信。自身の料理教室でも“食卓から子供の健康を育む”をテーマに講座を展開中。プロの料理人の長年の経験を活かし、家庭でも手軽に簡単にできるテーブル映えする記念日料理がメイン。創作メニューを得意とし、日常生活より素敵にアレンジする“料理のツボ”を研究・提案し続ける。
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