◎4階 えほんのへや
売場ニュース
『かぐやひめ』
岩崎京子・文 長野ヒデ子・画
教育画劇
月が美しく輝く季節。中秋の名月も近づいてきました。
今日は日本最古の創作物語と言われている『かぐやひめ』の絵本をご紹介します。
むかしむかしから始まる物語。
おじいさんが竹やぶに行くと光る竹がありました。不思議に思って切ってみると、手のひらに乗るくらい小さな小さな女の子がいるではありませんか。
きっと神様が私たちに授けて下さったに違いないとおじいさんが連れて帰るとおばあさんも大喜びしました。
光り輝くようにかわいい女の子、かぐやひめと名付けられた女の子は、
おじいさんおばあさんに大事に育てられ、すくすく育ち、ますます美しくなりました。
その噂を聞いて大勢の若者たちが結婚を申し込みにやってきました。
かぐやひめは誰とも結婚する気はなかったので、わざと難しいものを持ってきてくださいといいました。
1人目のいしづくりのみこには天竺にあるというお釈迦様が使われた石の鉢を。
2人目のくらもちのみこは金銀の枝に真珠のなる木を。
3人目のあべのうだいじんには火にくべても燃えないひねずみの皮衣を。
4人目のおおとものみゆきには龍の持っている五色に光る玉を。
5人目のいそのかみのちゅうなごんには、つばめのこやすがいを頼みました。
皆、その願いを叶えることはできませんでした。
かぐやひめの噂は帝にも…。
秋になり月の光がだんだんさえてきました。
その月を見ながら涙ぐむかぐやひめ。
十五夜の夜が近づいてきたのです。
誰もがよく知るかぐやひめのお話。
日本では古来より月の満ち欠けが人々の生活や農耕に深く関わり、信仰や文化的な象徴とされていました。
日本で長い間月と共に語られてきた昔話。岩崎京子さんの優しい語りの文章と長野ヒデ子さんの愛らしい絵で物語は進みます。
季節は夏の終わりからやっと秋へと足を踏み入れてきました。絵本と一緒にむかしむかしのお話を楽しみませんか。
<プロフィール>
絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持される。
インスタグラム @fuwahane ←こちらをクリック
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