今年も残すところあと１ケ月となりました。この時期になると、月日の流れの早さに毎年驚かされます。店先には、間引きから大きく育ったかぶや、大根が並び、冬の献立を盛り上げてくれる季節の便りとなっています。
売場ニュース
「紅芯大根」
外側は淡い緑色ですが、切ると中は鮮やかなピンク色をしています。緑色からピンク色へのグラデーションも美しく甘みもあるため、サラダの彩りとしても人気の大根です。
「紅しぐれ大根」
薄い紫色が特徴で、色はアントシアニンによるもの。酸に反応して鮮やかなピンク色に変化します。酢漬けにすると色が冴え、手毬寿司などにも映える美しさです。
「紅くるり大根」
中までしっかりと赤色の大根で、こちらも色素はアントシアニンによるものです。酸に反応すると真っ赤に鮮やかな赤色になり、まるで色を染めたような華やかさが増します。蒸す、焼くような短時間加熱では色が残るので様々なお料理にも楽しめます。一方、煮物は色が煮汁に流やすいため、単体での調理がオススメです。その他レディサラダなど外皮は赤く中は白い大根。水分が多く辛味が少ないため生食に向いています。
いずれも色の美しさを活かして楽しめる大根たちです。消化酵素を含む大根は、胃腸の働きをサポートしてくれる食材。皮ごと生で取り入れることで、その力もより期待でき大根の栄養も丸ごといただけます。
クリスマスなど食卓を華やかに彩りたいシーンにもオススメ。輪切りのカラフル大根にお好みのマヨネーズやディップを添えるだけでも手軽なクリスマスのひと皿になりますよ。今回は、カラフルな大根で手軽なタルタルと、大根フラワーをご紹介します。
大根とホタテのタルタル
（材料）
お好みの大根 2～3種類適量、柚子の皮 少量、ホタテ（刺身用）3～4個
A 柚子胡椒、オリーブオイル、柚子果汁
（作り方）
①大根は5㎜角に切る。柚子皮少量も細かく刻んでおく。
②ホタテも少し大きめの角切りにする。
③Aを合わせ、全てを和える。
大根フラワーと大根リース
①大根を薄切りにし、軽く塩をふりしんなりさせる。（一つの花につき薄切5枚使用）
②水分を拭き取り四つ折りにする。四つ折りにした3枚を重ねパスタを刺して留める。
③残り2枚も同様に四つ折りにし、②の両端に挟みパスタで固定する。薄切にしたカラフル大根を並べ、大根フラワーやラディッシュを添える。好みのディップを添える。
＜プロフィール＞
伊藤 由香 （いとう ゆか）
野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。
長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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