◎4階 えほんのへや
売場ニュース
出版社: 偕成社
『まどからおくりもの』
五味太郎 作・絵
12月に入り絵本の売り場も華やかなクリスマスの絵本が並んでいます。
今回はその中でも長く愛される一冊をご紹介します。
五味太郎 しかけ絵本3
『まどからおくりもの』偕成社
それはこんな始まり
あれは たぶん サンタクロースさん。
きょうは どうやら クリスマス。
あれは きっと おくりもの。
(本文p1~3引用)
1983年初版のこちらの絵本
ヘリコプターで登場するのはたぶんサンタクロースさん。
どうやらクリスマスの日に、きっと贈り物の入った袋を背負ってまず向かうのは、ねずみさんのおうち。
くり抜かれた窓の向こうで寝ているねずみさんのプレゼントはしゃれた長靴。
次にサンタクロースさんが向かうのはねこさんのおうち。
窓のむこうには眠るねこさんが見えます。
贈り物はかわいいリボン。
次はどうやらしまうまさんのおうち。
窓からしましまが見えているものね。
贈り物はしましま襟巻き。
窓からぽいっとプレゼントを放り込むサンタクロースさん。
お部屋にいるのは...。
ページをめくるたびに、えっ?あれ?うん??
なんだかおかしいのに、サンタクロースさんはどんどん進む。
子どもたちからはくすくすという笑い声がだんだん「えー!!」「ちがうよ!」「しまうまちゃうー!!」と変わっていく。
何度も繰り返して「よんで」と持ってくる子どもたち。
知っているのにそれが楽しい。それが嬉しい。
こうなるだろうを外してくる。それは高度な遊び、面白さ。
五味太郎ワールド炸裂のユーモア。
最後はみんなにっこりわいわいがやがやおおさわぎ。
今回はクリスマスの絵本から、仕掛けが楽しい『まどからおくりもの』でした。
<プロフィール>
絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)
絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持される。
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