青梅、山椒の実、新しょうがが店頭に並び始めました。
今だけの旬の味覚。こちらでもご紹介していますが、実山椒は下処理をして冷凍保存しておげば、1年を通してピリリと爽やかな風味をを楽しむことができます。
長年、実家で収穫していた山椒の木がなくなってしまったため、今年は早々に購入して冷凍保存しました。これで、しばらく安心です。梅も今年は、梅味噌も仕込む予定。季節ならではの台所に漂う梅の香りが楽しみです。
さて、掘りたてのじゃがいもが出回る季節になりました。
新じゃがの魅力
じゃがいもは「休眠性」という性質があり、収穫後しばらくは芽が出にくいため、比較的長く保存ができます。貯蔵したじゃがいもは時間経過とともにこっくりとした甘さを楽しめます。一方、収穫されたばかりの「新じゃが」は、みずみずしく皮が薄く、やさしい食味この季節ならでは。
じゃがいもはフランス語で「大地のりんご(Pomme de terre)」と呼ばれています。主成分はでんぷんですが、ビタミン類も豊富に含まれています。特にビタミンCはでんぷんに包まれているため、保存や加熱に強いと言われています。
皮の近くにポリフェノール類なども含まれているため、皮の薄い新じゃがいもは、ぜひ皮ごと味わいたいものです。
まずは、まるごと蒸して。
蒸したじゃがいも(きたあかり)は、皮ごとの香りとやさしい甘さにほくほく感が格別です。
蒸し上がったら、塩をひとつまみ。
オリーブオイルやバターを添えるだけで、新じゃがならではのほんのりやさしい風味とほくほくとした食感を楽しめます。
さらに、ジェノベーゼソースをかけたり、カリッといためたパンチェッタ(ベーコン)とそのうま味が溶け出した油をかけたりするのもおすすめです。また、無塩バターに明太子や佃煮、もろ味噌などを合わせて添えれば、いつものご飯のお供がやさしい新じゃがいもの美味しさを引き立てる名脇役へ。
蒸して冷蔵庫保存しておいたじゃがいもを食べやい大きさに崩し、ザワークラウトや柴漬けをたっぷりのせて、オリーブオイルをまわしかければさっぱりとした簡単ポテトサラダの完成です。
タイムやローズマリー、みじん切りにしたにんにくと蒸した新じゃがいもをオリーブオイルで絡めます。そこへ鯛などの魚を添えてオーブンへ。焼き上がったじゃがいもは表面が香ばしく、中はホクホク、魚の旨味を吸った新じゃがいもまた格別。季節を感じる一皿になります。
じゃがいもは光に当たると表面が緑色になることがあります。これは日光だけでなく台所の照明などでも進むことがあります。緑色になった部分や芽には天然の有害成分であるソラニン類が多く含まれるので、保存は紙袋など入れ光を避けて。芽は気温が高くなると出やすくなるのでこれからの季節は新聞紙に包んで野菜室保存もひとつです。調理の際は、芽や緑色の部分をは取り除いてくださいね。
まずは、一度シンプルに蒸して。その後、かける、のせる、焼く、揚げる。皮ごと旬の美味しさを楽しんでみてください。
<プロフィール>
伊藤 由香 (いとう ゆか)野菜ソムリエプロ
百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。
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